2014年11月01日(土) 12:00
まずはレディスクラシック。今年で4回目の新しいレースですから、データは過去3回分しかありません。それでも、傾向は実にハッキリしています。もうみなさんもご存知でしょうが、レディスプレリュードを使ってここに出てきた馬が断然有利。同レースの勝ち馬が3連勝中です。2着馬も2度2着に来ました。逆に、これまで3回の1-3着馬のうち、それ以外のレースを走っていたのは、去年の3着馬キモンレッド(室町S3着)だけ。今年もレディスプレリュードの1、2着馬を素直に買ったほうがいいと思います。もう1頭はアクティビューティとトロワボヌールとしておきましょう。
次にスプリント。こちらは、過去5年の結果を参考に狙い馬を絞り込んでみます。どうしても前走や前々走の成績に注目しがちですが、よく見ると1-3着馬15頭のうち半分以上の8頭が、同年の根岸Sを走っていました。それらはすべて、根岸SからJBCクラシックまでの間に地方の交流重賞を制しています。今年、これに当てはまるのはノーザンリバーただ1頭。なにせ東京盃を勝っていますから、「きっとこの馬が3着以内に来る」と言っても「そんなの予想じゃない」と笑われそうですが、まぁ、とりあえず“軸“は決まりでしょう。
問題はその相手。ここ4年は大井の東京スプリントに出ていた馬が3着以内に来ているので、セイクリムズンがよさそう。とにかくJBCスプリントでは勝てないまでも常に好成績を収めてきましたから、今回も頼りにしようと思います。ノーザンリバーとの3連単2頭軸マルチで、コパノリチャード、タイセイレジェンド、ドリームバレンチノへ流したら、当たって損になる組み合わせのほうが多くなっちゃいますかね?
そしてクラシック。これも過去5年の結果からすると、ワンダーアキュートで堅そうです。というのも、同年の帝王賞優勝馬が出てくれば必ず2着以内に来ているから。もっと言えば、それがJRAの馬だったら必ず勝っているから。JBCクラシック5勝の武豊騎手の手綱にも期待して、この馬を中心にします。
一方、ここ5年で2勝2着2回という、同年の日本テレビ盃優勝馬の好成績も目立ちます。ただし、唯一4着に敗れた12年のソリタリーキングは、日本テレビ盃が内田博騎手で、JBCクラシックが浜中騎手と、“手替わり”がありました。今年のクリソライトも乗り替わり。これは気になりますねぇ。そこで、ワンダーアキュートの相手は、戸崎騎手で臨むベストウォーリアを筆頭としておきます。
JBC当日、私は、天龍源一郎さん、キャプテン渡辺さん、水沢アリーさんとともに、ニコニコ生放送で特別番組をお送りします。どうぞお楽しみに!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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