2015年01月27日(火) 12:30
1月26日に都内ホテルで行われた2014年度JRA賞授賞式。2度目の年度代表馬に選ばれたジェンティルドンナや、「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で世界1位に輝いたジャスタウェイなど、2014年の競馬を多いに沸かせた馬たちの関係者らが表彰された。授賞式での受賞者たちのコメントを、表彰順にお届けします
(取材・文:赤見千尋、写真:赤見千尋・編集部)
■石田敏徳氏
「このような賞をいただき、大変嬉しいです。去年の暮れに、最終選考に残っているとは聞いていたのですが、年末年始で落選した夢を3回も見たので(笑)。受賞が決まった時も、『本当かな?』と思いました。実感してからは、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
もともとは、ステイゴールドのような、種牡馬としては決して恵まれた環境ではない中で、なぜこのような成功を収めたのか、という観点から題材としました。取材を進めていくうちに、周りにも色々なドラマがあることがわかって。競馬というのは、1つのレースがドラマとなって、それがまた新しいドラマの伏線にもなっていき、そしてまた新しいドラマが生まれていきます。そういうドラマを見続けていく楽しさをこの本からも感じていただければ嬉しいです」
■アポロサラブレッドクラブ 見立昭子氏
「去年はこの場で、『また来年もここに立ちたい』と言ったのですが、再びここに立つことが出来て、本当に嬉しいです。堀井先生はじめ、スタッフのみなさんのお蔭です。厚かましいようですが、来年もこの場に立ちたいです」
■堀井雅広調教師 「この馬は、障害馬としての資質が3拍子揃っているんです。飛越は上手だし、スピード、そして持久力もあり、本当に素晴らしい馬です。今年はペガサスジャンプステークス(3/29)から始動して、中山グランドジャンプ(4/18)を目指します」
■矢部道晃氏
「先代のオーナーが一昨年他界しまして、中央のGIを獲る姿を見せられず1年過ぎてしまったのですが、去年チャンピオンズカップを勝つことが出来て、この賞を獲ってくれたタルマエに、心から感謝しています。ここまで来られたのも、西浦先生はじめスタッフのみなさんが強くしてくれたお蔭です。強いままで、次のレースも勝てるように頑張って欲しいです」
■西浦勝一調教師 「去年のドバイからチャンピオンズカップというのは、考えられないくらいの回復をしてくれたと思いますね。よくここまで頑張ってくれたと、本当にすごい馬です。この後は明後日の川崎記念(1/28)を使って、その結果によって次のレースを考えたいと思います」
■岡田牧雄氏
「ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。応援してくれたファンの方々にも、心から感謝しています。この馬は若い頃はあまり丈夫ではなかったんですが、今はとても丈夫になりましたし、年齢的なものもありますが、ファンの方からいただいたメッセージの通り、この馬の走りで勇気と希望を与えられたという方がたくさんいらっしゃいますので、一生懸命走ることが、またそういう声に繋がって行くのではないかと思います」
■高木登調教師 「若い頃は足元が弱くてダート路線を使っていて、そこで結果も出ていたんですけど、後々は芝もという話はオーナーとしていました。芝に挑戦して見事結果を出してくれて、本当に嬉しいです。今年は中山のオーシャンステークス(3/7)から始動する予定です」
■株式会社ダノックス 野田順弘氏
「私は朝日杯の日にゴルフをしていたんです(笑)。私はもともとスポーツが好きで、アメフトもやっているんですけれども、競馬というのはロマンと夢のスポーツ。GIを勝てたことは大変嬉しかったです。今年もその名前のように、プラチナのように光って欲しいですね」
■国枝栄調教師 「先日、蛯名正義騎手が私の管理馬でアクシデントがあり、この場に来られなかったことを残念に思います。誠にすみませんでした。
ダノンプラチナはスピードがすごくあって、もちろん短い方がいいのかなとは思いますが、ジョッキーの言うことも聞くし、終いもしっかりしているので、折り合いが付けばクラシックに行きたいと思っています。この後は、トライアルのスプリングステークス(3/22)を使って、その後皐月賞に挑みたいと考えています」
■国本哲秀氏
「このような賞をいただき、大変光栄です。阪神ジュベナイルフィリーズは、一番外枠から出遅れて、『終わった…』と思いました(笑)。さすがは蛯名騎手で、外から飛んで来ましたね。あれこそディープの血だと思いました。
去年は秋華賞も勝つことが出来て、いい年になりました。勝ち続けるためには、調教師の先生方にお願いするしかないですね(笑)」
■二ノ宮敬宇調教師 「3連勝でGIを勝たせてもらいましたが、レース前はいつもと同じように、『無事に帰って来て欲しい』という気持ちでした。まだ心配なところがあるので、レース後はすぐに牧場に出しました。今週中に戻って来る予定で、馬の様子を見ながら、トライアルを使うかぶっつけで行くのか、オーナーと相談します」
■社台レースホース 吉田照哉氏
「この馬は5月生まれなのに、6月の新馬戦で勝っているように、本当に素晴らしい才能を持っている馬です。幸いとても丈夫で、どこも悪いところがないので、距離がどこまで持つか見極めながら、大きいレースを勝って行ければと思います」
■栗田博憲調教師 「とても体が柔らかい馬なので、普段の調教ではオーバーワークにならないように気を付けています。すごく手のかからない馬で、感謝しています。上半期は安田記念(6/7)を頂点の目標に、中山記念(3/1)から始動する予定です」
■有限会社キャロットファーム 高橋二次矢氏
「桜花賞では、ラストの脚が素晴らしかったですね。これからは、もっとフランス語を勉強した方がいいですね、僕じゃなくて馬が(笑)。希望を持って上に行きたいと思っています。会員様はじめ応援していただいたファンの方のお蔭です。ありがとうございます」
■松田博資調教師 「今は入厩して順調に来ています。京都記念(2/15)から始動して、ドバイに選ばれたら行ってみようと思います」
■大和屋暁氏
「何もかもが嬉しかったです。これからは種牡馬になるので、子供たちには父以上の活躍を期待しています」
■須貝尚介調教師 「走らせる秘訣ですか? 毎日『よしよし』と愛を込めて顔を撫でてあげることですかね。この馬は自分自身で体調の変化を表してくれるので、そのことでレースを選択することが出来ました。お利口さんな馬なので、子供たちも楽しみです」
【最多勝利調教師】矢作芳人調教師
「最多調教師は意識していました。去年一年、この場に立つために頑張って来たので、感無量です…。これからも、自分らしく楽しくやりたいと思っていますが、隣のお2人(藤沢調教師、角居調教師)を本当の意味で負かせるよう、努力を続けます」・・・
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