2015年02月23日(月) 12:00
▲元ジョッキーであり、現在は中野栄治厩舎の厩務員である父・黛幸弘さん
黛騎手インタビューの最終回。今週は「尊敬してる」と語る、元ジョッキーであるお父さんとのエピソードを明かします。「騎手」という仕事の厳しさや危険さは感じていたものの、それでもなりたい気持ちが募っていった黛少年。しかし、父親の答えはNO。どうしてもなりたければ……、父からの意外な課題とは?!(取材:赤見千尋)
(つづき)
赤見 お父さんが騎手をされていた時って覚えてますか?
黛 覚えてますよ。落馬しないで帰って来て欲しいな、という気持ちがいつもありました。母親からもよくそういう話をされていたので、「危ない職業なんだな」という認識はありましたね。
赤見 ご家族にとっては、それが一番心配ですもんね。
黛 そうですね。怪我で入院してる時にお見舞いに行ったんですけど、ベッドで辛そうに寝てたのもよく覚えてますよね。
赤見 そういう姿を見ていても、自分もジョッキーになりたいって?
黛 初めてレースを生で見たのが小学校4年生の時だったんですけど、その時に騎手が「憧れ」になりました。それがどんどん「なりたい」という気持ちに変わっていって、父親に「騎手になる!」って言ったんです。そうしたら「いや、無理だから辞めた方がいい」「今のお前の考えじゃ、やって行けないぞ」って言われました。
赤見 厳しい世界だというのを、よく分かっていらっしゃるから。どうやって説得したんですか?
黛 それでもなりたいって言ったんです。そうしたら、「じゃあ、まずは野球をやれ」って。
赤見 野球を??・・・
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東奈緒美・赤見千尋
東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。 赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。
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