スランプを続けている場合ではない/オールカマー

2015年09月26日(土) 18:00


ほぼ満足のいく状態に戻れるのではないか

 最近では珍しくないが、牝馬が4頭も出走してきた。牝馬が秋のG1シリーズの始動戦に相当するオールカマーを制すると、1997年の3歳牝馬メジロドーベル以来、18年ぶりになるという。きょう日曜はそのメジロドーベル(父メジロライアン)を祖母にもつ3歳牡馬マッサビエル(父ハービンジャー)が、神戸新聞杯に出走する。  今春3月の中山記念で、牝馬ヌーヴォレコルトに、内から差された不振、スランプ状態の5歳ロゴタイプの復活に期待したい。

 皐月賞を1分58秒0のレコードで制して以降、【0-2-1-8】の不振だが、早熟性が出ているわけでも、能力のカベに当たっているわけでもなく、心身ともにもうひとつピリッとしないようなところがある。父方のシングスピールにも、産駒のローエングリンにも、祖母の父リズンスター(父セクレタリアト)にも、素直で解りやすい種牡馬ではないようなところがあるから、難しい種牡馬の組み合わせによる、なんとなく完調になりにくいタイプなのかもしれない。

 だが、今回の約半年間の休養で、古馬だから身体つきに大きな変化はなくても、柔軟性が戻り、動きが柔らかくなった印象がある。これで、当日に気合が充実してくるなら、皐月賞当時はともかく、ほぼ満足のいく状態に戻れるのではないかと考えたい。

 ヌーヴォレコルトにインから差された中山記念は・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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