ミッキークイーン唯一の問題は?秋華賞有力馬たちの死角を斬る!

2015年10月16日(金) 18:01


◆結局中心はローズS組

 秋華賞は京都内回りだが、阪神外回りのローズSで好走した馬がそのまま好走する傾向が強い。また、全体を通じて逃げ・先行・差しの成績差が小さく、実質的には差し有利(差しにカテゴライズされる中には、ペースについていけないだけの馬も含まれるので)のレースともとれる。

 今年のローズSは追い込みタイプの1,2着。もともと差し決着の多いレースではあるが、その傾向がさらに強まった形だった。

 勝ったタッチングスピーチはご存知の通りPOGでかなり人気になった馬で、やっと素質開花という印象。春はローテーションに馬を合わせていくような形になってしまったが、夏を越して自分のペースで使えたのが大きい。秋華賞はそれほどディープインパクト産駒が強いレースではないが、例年のパターンだとローズS好走馬は重視せざるをえない。  ローズS2着のミッキークイーンはオークス勝ちもあり格の面では間違いのない存在。唯一の問題が・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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