2016年04月19日(火) 18:00
今回は少々深い『太論』。ベテランジョッキーならではの葛藤に迫ります
今回は、ユーザーからの質問をきっかけに、少々深い『太論』を。「この答えでは納得してくれへんのかもしれんけど…」と逡巡しながらも、ジョッキーとしての率直な意見を語ってくれました。また、レース中の競走馬の異変についても、持論を展開。ベテランジョッキーならではの葛藤に迫ります。
(取材・文/不破由妃子)
小牧 あれは行くところがなかったからでしょう。それは仕方がない。そういうときもあるっていうことやねん。行き場がないときもあんねん。
──ミルコもレース後、「今日は内枠で何もできなかった」とコメントしていますね。
小牧 スローペースになると囲まれるから、出られへんことも多いし、一方でうまいこと前が開くこともある。まぁ僕が「そういうこともある」って答えたところで、質問してくれた人は納得せえへんのかもしれないけど…。
──内枠から外に持ち出すのもリスクがありますしね。馬のタイプにもよるのでしょうが、他の馬の出方や流れにも左右されるでしょうし、何が正しかったのかは結果論でしかない。
小牧 そうやね。そういう・・・
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小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。
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