2016年06月23日(木) 18:01
▲ドゥラ・キタサン・シュヴァル 有力4歳勢の成長ぶりとは(撮影:下野雄規ほか)
昨年、皐月賞、日本ダービーと圧倒的な強さを見せつけたドゥラメンテ。秋は三冠か、凱旋門賞か、と期待をされたが両前脚の骨折が判明。後半は休養に充て、今年2月中山記念で復帰した。
馬体重は502kg(休養前と比べ+18kg)での出走だったが、「太くはない」と、M.デムーロ騎手が馬体の成長ぶりを語った通り、復帰初戦を危なげなく勝利で飾った。
その後、初の海外遠征となった今春のドバイシーマクラシックでは、本馬場入場の時に落鉄が判明。打ち直しを試みたが、レース前でテンションが高い状態では難しく、片脚は裸足のままレースに挑んだ。不利な状況でも力は十分に見せつけたが、2着だった。
「蹄鉄さえついていれば…ホント残念です。負けたけど、世界で一番強いと思っています」(デムーロ騎手)
▲ドバイシーマクラシック2着も「世界で一番強いと思っています」(撮影:大恵陽子)
その背中で強さを感じているからこそ、ドバイで大きな悔しさを味わった。堀宣行調教師もドバイ遠征をこう振り返る。
「ドバイに着いてから日に日に状態が上がっていたので、あのような結果になり非常に残念です。環境への順応も長距離輸送も上手くいって能力が出せるデキでしたが、精神面に課題のある馬です。この点はまだまだ日々課題として取り組んでいこうと思います」
ダービー馬として日の丸を背負い、世界で戦っていくには課題がなくなるということはないのだろう。しかし、高いレベルを維持しながらドゥラメンテは大人の階段を登っていっている。デムーロ騎手もこう話す。
「ドバイではメンコが壊れて片方の耳は(覆う布が)ついていませんでしたが・・・
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