2018年01月18日(木) 18:01
▲オーストラリアから帰国した小崎綾也騎手を直撃、遠征秘話をたっぷり明かします
4カ月間のオーストラリアでの武者修行を終えて、年末に帰国した小崎綾也騎手。“世界最強牝馬”ウインクスを擁するシドニーのトップステーブル、クリス・ウォーラー厩舎に身を置き、ひとり奮闘した日々。その成果を現すかのように、年明け1月6日の京都1Rをいきなり勝利。その日は7Rも制して2戦2勝。2018年の競馬を最高の形でスタートさせました。小崎騎手が海外で経験、吸収したこととは何なのか?「up to ME!」の完結編として直撃取材です。(取材・文:不破由妃子)
──年明け初日にいきなり2戦2勝。最高のスタートになりましたね。
小崎 おかげさまで。いやぁ、よかった〜(笑)。1週目のあとにこの取材が入っていたので、絶対に勝ってから取材を受けたいと思っていたんです。しかも、5カ月ぶりの勝利でしたからね、めっちゃ嬉しかったです。しかも、2018年初日の1レースは注目している方も多かったようで、いろんな人に声を掛けてもらいました。“よし! 年明けから目立てたぞ”っていう感じです(笑)。
──去年の12月24日から日本での騎乗を開始されたわけですが、久々の日本の競馬はいかがですか?
小崎 楽しい! オーストラリアの競馬も楽しかったですが、やはり日本の競馬が恋しくなって、向こうにいるときから早く日本で騎乗したいと思っていたんです。あとは、海外遠征を経験したことで、自分がどういう競馬ができるのかも楽しみでした。
▲1月6日の京都1Rをメープルで勝利 (C)netkeiba.com
▲同日は2戦2勝で、強烈なインパクトを与えた (C)netkeiba.com
──そのあたりの進化についても追々伺っていきたいと思いますが、まずはオーストラリア遠征について。遠征中のコラム、ずっと拝読していました。時に壁にぶつかりながらも、貪欲に技術向上を追求されている様には感銘を受けました。
小崎 ありがとうございます。勝てれば次のステップに進めたんですけどねぇ。めっちゃ充実していましたが、やっぱり勝てなかったことが心残りですし、ものすごく悔しいです。でも、本当に行ってよかった。
──オーストラリアでは、最終的に何鞍騎乗されたんですか?
小崎 ちょうど30鞍くらいですね。
──騎乗数も含め、思った以上に厳しかった印象ですか?
小崎 まったく乗せてもらえなくて勝てなかったら、それはそれでしょうがないなと思っていたんですけど、30鞍も乗せてもらって勝てなかったので、そこは自分の未熟さを感じましたね。
──30鞍という数字は、思ったより乗せてもらえたなという感覚なんですね。
小崎 はい、そうです。一方で、勝てばもっと騎乗数も増えただろうなという思いもあります。実際、向こうの関係者の方にもそう言われましたし。
── お世話になっていた厩舎が一流厩舎だったことで、逆に難しかったところもあるのではないですか?・・・
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小崎綾也
1995年5月13日、滋賀県生まれ。父・小崎憲はJRAの調教師。同期は松若風馬、石川裕紀人ら。2014年に栗東・村山明厩舎所属でデビュー(現在はフリー)。同年2月、調教中の怪我で同期よりデビューが1か月遅れたが、騎乗初日に父の管理馬で初勝利を挙げ、1年目は38勝を挙げる活躍を見せた。デビュー4年目の2017年、長期海外武者修行を決意。
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