2018年02月22日(木) 12:00
(実は花舞台だったのですね)とは呟けなかった。
そうそう理想通りには吐露できない。テイエムジンソクの話です。
京都こそが花か? とりあえずJBCまでしまっておこう。 と思ったら、陣営から帝王賞出走が表明された。 ならば、帝王賞までしまっておこう。
でも、こうなると次のお楽しみは、3歳重賞で、1戦1勝の身で唯一勝ち切ったサトノフェイバーとなる。 (先週まとめたけれど)今年は1戦1勝の馬が重賞でずっと馬券に絡んでいる。しかしその馬券に絡んだ馬が次走で人気になって、みんな馬券圏外に散っている。でも次走人気になって負けた馬は、重賞で1着した馬ではなかった。だからきさらぎ賞を1着したサトノフェイバーは一味違うと思いたいのだ。そう「実は強かったのですね」と言いたいのだ。
きさらぎ賞を1着した馬にその表現は甚だ失礼かもしれないけれど、きさらぎ賞を人気を背負って勝ったわけではないし(4人気)、1戦1勝馬のその後の苦戦っぷりを見ると、次も好走しないとなかなか強さを実感できない。
はたしてサトノフェイバーはどの程度強い馬なのか? きさらぎ賞のレース展開やレースラップなどを見て、他馬の実力なども見て、レベルを調査するのが正解なんだろうけど、もっと一瞬で、客観的に評価できるツールはないかな?
コース別に種牡馬の買いと消しを好走率と回収率と偏差値で紹介しているので、一瞬で○×が判定できて、使い勝手がいい。買い続けるだけで儲かる、秘奥義中の秘奥義「全買いデータ」が88個も掲載されている。予想の傍に置いておきたい実戦向きの本だ。王道系、主流系の種牡馬だけでなく、非主流系、マイナー系の種牡馬の買いと消しも掲載されていて、バランスもいい。自分は時々、エンパイアメーカーやベーカバドを無性に買いたくなることがあるけど、その時の買い消しにも役立つ。
しかも実戦だけでなく想像を掻き立てるツールとしても使える。 サトノフェイバーの父はゼンノロブロイ。ゼンノロブロイの京都芝1800の好走率偏差値は48.1、回収率偏差値は44.8。低い。実に低い。偏差値は50が基準だからそれを下回っているということは、それだけで京都芝1800では期待できないということだ。実際、着成績も回収率もよろしくない。
ディープインパクト産駒の好走率偏差値がトップランクの63.5だから、京都の芝1800でゼンノロブロイ産駒がディープインパクト産駒に先着することはとても厳しいことがわかる。しかし、サトノフェイバーはディープインパクト産駒のグローリーヴェイズ、レッドレオン、カツジ、ダノンマジェスティらに勝った。
つまり「ゼンノロブロイ産駒が苦手なコースで、きさらぎ賞を1戦1勝の身で、ディープインパクト産駒を相手に勝ったのだから、ポテンシャルは相当高いのではないか」とも仮想できる。次走はスプリングSの予定だとか。さっそく中山芝1800の項目を覗き見ると…おっと! 続きは本書でお願いします。「実は強かったのですね」とスプリングSで言えると春のクラシックが俄然面白くなる。
今週は・・・
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かしわでちょうほう
競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。
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