2018年04月21日(土) 20:00
前回4月15日のWIN5は1517万3350円の配当で決着。2017年12月28日から続いていた“一千万円未満”決着が、歴代最長の連続17回でストップしました。昨年は年頭から皐月賞の施行週までの間に一千万円超えが6回あったものの、今年は皐月賞の施行週になってようやく初めての一千万円超え。これをきっかけに波乱続きの流れとなっていくのか、それとも堅い決着が続く流れはさほど変わらないのか、興味深く見守ろうと思います。まぁ、正直なところ“流れ”云々に数学的な根拠はないと思いますし、それに従って予想を変えるようなことはないのですが。
明日4月22日のWIN5は総出走頭数が77頭、総組み合わせ数が86万160通り(土曜16時現在)。出走取消等によって減る可能性もありますが、総組み合わせ数は今年に入ってからもっとも多かった前回4月15日(79万8720通り)をさらに上回りそうです。どの対象レースも出走頭数は15頭前後で、レース間に大きな差がないことから、絞り込むレースの選択が重要なポイントと言えるでしょう。
◆読売マイラーズCは臨戦過程やキャリアに注目
1レース目は4歳以上1600万下の桃山S(京都10R)。4歳のテルペリオン、ホーリーブレイズあたりが注目を集めるのではないかと思います。
2レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の鎌倉S(東京10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。
3レース目は4歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の福島中央テレビ杯(福島11R)。実績上位のショウナンアエラ、レーヴムーンらが上位人気グループを形成するでしょう。
4レース目は4歳以上GIIの読売マイラーズC(京都11R)。土曜16時の時点ではエアスピネル、サングレーザー、モズアスコット、ロジクライあたりに支持が集まっていました。
5レース目は3歳GIIのフローラS(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとサトノワルキューレの人気がやや抜けており、オハナ、サラキア、ノームコア、レッドベルローズあたりが続く構図です。
[伊吹式WIN5ランキング 2018年04月22日版]
1位 京都10R 2.テルペリオン 2位 東京11R 4.サトノワルキューレ 3位 京都11R 4.エアスピネル 4位 東京10R 16.トレンドライン 5位 福島11R 2.スパイチャクラ 【以上すべての馬を買うと1点買い】
6位 福島11R 16.レーヴムーン 7位 福島11R 14.ショウナンアエラ 8位 東京10R 2.イーグルフェザー 9位 京都11R 5.サングレーザー 【以上すべての馬を買うと12点買い】
10位 京都11R 9.モズアスコット 11位 東京11R 16.ノームコア 12位 東京11R 12.レッドベルローズ 13位 京都10R 1.ソレイユドパリ 【以上すべての馬を買うと108点買い】
14位 福島11R 4.ディアエナ 15位 東京10R 6.エニグマ 16位 京都11R 7.ダッシングブレイズ 17位 東京11R 1.サラキア 18位 京都10R 3.ミキノトランペット 19位 福島11R 5.ゲンパチケンシン 20位 福島11R 6.コパノディール 21位 東京10R 8.ダノンハイパワー 【以上すべての馬を買うと1152点買い】
22位 東京10R 9.ハルクンノテソーロ 23位 京都11R 8.ロジクライ 24位 京都11R 10.ブラックムーン 25位 東京11R 5.ノーブルカリナン 26位 京都10R 10.ホーリーブレイズ 【以上すべての馬を買うと3600点買い】
4レース目の読売マイラーズC(京都11R)は前走好走馬やコース適性が高い馬を重視したい一戦。「前走の着順が7着以下だった馬」は2013年以降[1-1-1-30]ですし、そのうち「“京都芝1400m外か京都芝1600m外、かつGIかGIIのレース”において優勝経験がなかった馬」は2013年以降[0-0-0-29]と苦戦しています。また「出走数が24戦以上だった馬」は2013年以降[0-1-1-29]、「前走との間隔が中4週以内だった馬」は2013年以降[0-2-1-36]と、それぞれ勝ち切れていません。今年のメンバー構成なら、展開にも恵まれそうなエアスピネルを重視すべきでしょう。
5レース目のフローラS(東京11R)は最近の成績がポイント。「“同年3月以降、かつJRA、かつ500万下から上のクラスのレース”において3着以内となった経験がなかった馬」は2013年以降[1-0-2-47]と安定感を欠いていました。ちなみに、このうち「馬番が8〜18番だった馬」は2014年以降[0-0-1-34]なので、さらに評価を下げた方が良さそうです。なお「“JRA、かつ重賞かオープン特別のレース”において連対経験があった馬」を除くと、「前走の距離が1800m未満だった馬」も2014年以降[0-0-0-17]。中心視したいのはサトノワルキューレ、ノームコア、レッドベルローズあたりですが、やはり枠順にも恵まれたサトノワルキューレが最有力だと思います。
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。
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