2018年05月21日(月) 18:00
◆しかし、こなせる距離は2000mくらいまでか
「アーモンドアイを見にきました」という方とお会いした。「わたしとしては、こんなにいっぱい単勝を買ったのは初めてなんです」という女性ファンにも会った。
わたしの周囲にいる競馬記者は、だいたい馬券おじさんか、馬券青年なので、「しかし、付かなかったなぁ…。3連単で3000円ちょっとか…」。あまりに民度の低い感想をもらすばかりだったが、無事、断然の支持を受けたアーモンドアイ(父ロードカナロア)の2冠達成のオークスが終了した。
断然の支持を受けたアーモンドアイの2冠達成(撮影:下野雄規)
パドックに入ったころは落ち着きはらっていたアーモンドアイは、時間の経過とともにテンションが上がり、返し馬もいつもよりカリカリしていた。スタートの良くない馬なので、「これでは出遅れるのではないか」と見ていたら、逆に気負ってつっかかるような好スタート。1コーナー過ぎまでC.ルメール騎手が行きたがるのをなだめるほどだった。
向こう正面に入って、落ち着いてリズムに乗ったアーモンドアイのすぐ前に、当面のライバルのラッキーライラック(父オルフェーヴル)。さらにその前にリリーノーブル(父ルーラーシップ)がいて、アーモンドアイの直後にはサトノワルキューレ(父ディープインパクト)がいた。これだと残念ながら、波乱は生じない。
1頭だけ1000m通過「59秒6」で飛ばしたサヤカチャン(父リーチザクラウン)のちょうど中間地点の1200m通過は、目測で1分12秒0前後。6番手あたりのアーモンドアイは15馬身も離れているから・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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