ディアドラの森田オーナー代理、お金より夢

2019年09月10日(火) 12:39 0 1

ディアドラの森田和豊オーナー代理=森田屋食品株式会社取締役=を直撃した。森田藤治(とうじ)オーナーの孫で、海外GIナッソーSを現地で観戦。海外に腰を据えて挑戦を続ける信念、世界へ広がる夢の“続き”について聞いた。


--海外で連続出走。費用がかさむのでは

「採算は特に考えていないんです。今年、香港へ行ったときにアスコットの関係者が来ていて『ぜひハービンジャーの子どもをイギリスで見たい』と言われました。王室主催で伝統のあるレースですし、お誘い頂けるのは光栄。『じゃあ、行きましょう』と。最初から(プリンスオブウェールズSに)行く計画ではなかったんです」


--ニューマーケットに腰を据えて調整

「携わっている込山調教助手、橋田先生の息子の宜長さん、娘の聖子さんのおかげ。感謝の気持ちしかありません。聖子さんは語学も堪能ですし、英国の競馬関係者とコンタクトを取れる人が代理人でなく、身内にいるのは大きい。馬の写真なんかも送ってもらっています」

--馬名の由来は『ケルト神話の女性名』

「その関係の本を読んでいて、つけました。去年府中牝馬Sを勝ったときにアイルランド大使が『ディアドラという名前の身内がいるので、単勝をたくさん買いました』と言っていました。『ぜひアイルランドに来て』とも。社交辞令だと思ってましたが、本当に走ることになるとは…。縁がありましたね」

--次の展望は

「まずはレースを終えてから。90日間の検疫もありますし、中途半端に日本に戻ってくるより、次も海外のレースになるんじゃないですか」

--凱旋門賞は

「マーフィー騎手が『今年のロンシャンは馬場が悪い』と言っていました。追加登録料もあるし、優先度は低いですね。来年(の挑戦)は選択肢としてあると思います」

--改めて海外挑戦の意義とは

「行くことによって得られるものは大きい。それは単に賞金(が高い)とかではないです。人脈も広がるし、マイナスになることはないですね」


★繁殖に…想定外の大活躍

森田藤治オーナーは馬主歴は40年超。

ディアドラも「繁殖にするために」2015年のセレクトセール1歳で2100万円で購入。母系の良血ぶりは魅力も、馬体が小さかっただけに「1つ2つ、勝ってくれればいいかなと…。いい意味で期待を裏切ってくれました」。GI2勝を含む重賞5勝の孝行ぶりに、笑みを浮かべた。

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