名馬の再会、そして谷地頭へ

2014年07月25日(金) 12:00


いま以上の活躍が期待できる古川騎手

 先週は金曜日に函館入りをして土曜に東京へと戻り、日曜に福島そして深夜に滋賀に帰宅と、移動の多い週末となりました。

 函館ではグラスワンダー&スペシャルウィークのお披露目会に参加をさせてもらいましたが、最初から最後までシャッター音が鳴り止まない状況。
 宝塚記念と有馬記念、馬もそして騎手も名勝負を演じただけに今見直しても本当に面白いですね。しかも同期にはエルコンドルパサーもいて、改めてスゴイ世代だったのだなぁ〜と感じます。

 そしてイベント終了後、東京に戻る飛行機のフライトまで2時間ほど時間が空いたので、念願の谷地頭温泉へ行ってきました。

 数年振りとなるのですが、いつのまにか市営から民間へと変わりサウナまで完備。とは言え内装や外観などはそのままの姿で懐かしさを感じましたし、大盛況。しかし人の数ほどガヤガヤしておらず静かで落ち着くのは、地元の常連さんの方々ばかりなのでしょう。
 湯冷めしない湯で有名ですが、本当に体の芯から温まる湯。また機会があれば伺いたいものです。

 さて話は変わり今年初の2歳重賞となった函館2歳ステークスですが、連闘で挑んだアクティブミノルが勝利。

 実はこの日の早朝、調教を見にスタンドへ行くと松田大作騎手の姿がありました。残念ながら今回、騎乗停止となり乗れなくなった大作騎手。「ほんともったいない…」とかなり悔しそうな表情をしていましたが、この結果にさらに悔しさが募りそう…。

 しかしながら初コンビとなった藤岡康太騎手は、Bコースで先週よりも芝丈が短くなっている馬場状況をよんでの思いきりある騎乗振り、見事でしたね〜。

 一方の函館記念は、週中まではラブイズブーシェが本命だったのですが、取材後、あまりのトウカイパラダイスのデキの良さに変更してしまいました…。しかしまさかハナへ行くとは…。終わってみれば前にいった組は全滅で、差しの決まる展開となりましたが、道中ペースが流れていたとは言え、1000m通過が59.6、もう少しどれか踏ん張ってもよさそうに思えましたが…。

 先々週の福永騎手&高橋亮調教師の12期生コンビに続いて、今回は古川騎手も重賞勝利。12期生の中で最も早いG1勝利を挙げたのが古川騎手でしたが、入学当初は乗馬未経験者。しかしながら同期一運動神経がよく度胸も備わっており、癖馬も自ら進んで乗るタイプでした。

 縁故関係がないゆえ、これまでも周囲のバックアップ次第なところはありますが、もっと活躍が期待できていいジョッキーの1人だと感じます。

 さて今週の重賞の1つ中京記念は、前走悔しさのあまりその夜、眠れなかったという高倉騎手のフラガラッハに期待します。

 それでは皆さん、また来週お逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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