今週のWIN5は低額配当の可能性が高い分、的中させやすい組み合わせ!

2014年10月18日(土) 20:00


 先週のWIN5はいろいろな意味で荒れ模様。10月13日(月)に予定されていた回は同日の京都競馬が中止となった影響で取り止めになってしまいましたし、10月12日(日)発売分は2億3253万1180円の大波乱決着となりました。WIN5は今年6月8日発売分から払戻金限度額が6億円に引き上げられており、2億円を超える配当で決着したのはこれが初めてです。

 ちなみに、最近のWIN5は1回あたりの発売金額が7億円前後。払戻率が70.00%であることを考えると、キャリーオーバーが発生していない限り、たとえ的中票数が1票でも払戻金限度額の6億円を超えることはほとんどないでしょう。ルールによって払戻金額をカットされてしまう可能性が極めて小さいのですから、“億クラス”の配当を狙っているプレイヤーには有利な状況と言えます。

 明日10月19日のWIN5は総出走頭数が67頭、総組み合わせ数が34万5600通り(土曜16時現在)とかなり少なめ。多頭数のレースが堅く収まるようだと、極端な低額配当決着になる可能性もありそうです。“億クラス”を狙うのは難しそうですが、逆に言うとそれだけ的中させやすいということですし、投入できる資金が多くないプレイヤーにとってはチャンスかもしれません。

◆秋華賞もアイルランドTも人気馬に逆らわず

 1レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の赤富士S(東京10R)。実績上位のクラージュドール、リキサンステルスらが上位人気グループを形成するでしょう。

 2レース目は3歳以上1000万下の鳴滝特別(京都10R)。1000万下のレースで優勝経験があるエーティータラント、シャイニーハーツ、サンライズタイセイ、良血馬のシャドウダンサーあたりが支持を集めると思います。

 3レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走の福島民友C(福島11R)。前走で大敗を喫してしまった馬が多く、比較の難しいメンバー構成です。

 4レース目は3歳以上オープンのアイルランドT(東京11R)。こちらは4連勝中のエイシンヒカリが注目を集めるでしょう。

 5レース目は3歳GIの秋華賞(京都11R)。土曜16時の時点ではヌーヴォレコルトが断然の1番人気に推されており、ショウナンパンドラ、レッドリヴェールが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2014年10月19日版]

1位 京都11R 4.ヌーヴォレコルト
2位 東京11R 2.エイシンヒカリ
3位 京都10R 9.シャイニーハーツ
4位 東京10R 9.クラージュドール
5位 福島11R 6.ルチャドルアスール
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 福島11R 3.サンディエゴシチー
7位 福島11R 2.メイショウスザンナ
8位 福島11R 9.テイエムオオタカ
9位 福島11R 11.フクノドリーム
10位 東京10R 6.リキサンステルス
【以上すべての馬を買うと10点買い】

11位 東京10R 12.サンライズスマート
12位 京都10R 2.シャドウダンサー
13位 京都10R 6.エイシンハドソン
14位 東京11R 3.アロマカフェ
15位 京都11R 1.ブランネージュ
【以上すべての馬を買うと180点買い】

16位 福島11R 8.アンバルブライベン
17位 福島11R 15.バーバラ
18位 福島11R 7.スギノエンデバー
19位 東京10R 5.ドレミファドン
20位 東京10R 13.オリオンザジャパン
21位 東京10R 15.ギャザーロージズ
22位 京都10R 7.エーティータラント
23位 京都10R 10.サンライズタイセイ
24位 東京11R 8.エックスマーク
【以上すべての馬を買うと1440点買い】

25位 東京11R 5.シゲルササグリ
26位 京都11R 8.レッドリヴェール
27位 京都11R 12.タガノエトワール
【以上すべての馬を買うと3840点買い】

 注目はやはり京都11Rの秋華賞。2007年以降は前走でJRAの重賞に出走していなかった馬が[0-1-1-49]と苦戦しています。さらに、JRA、かつ芝1800m以上の重賞において連対経験がない馬は[0-3-3-75]と優勝例なし。また、前走で5着以下に敗れていた馬のうち、父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬は[0-0-0-27]と好走例すらありません。重賞ウイナーの大半がこれらの条件を満たしていない以上、岩田康誠騎手とヌーヴォレコルトのコンビを素直に信頼すべきでしょう。

 もうひとつ絞り込むなら東京11RのアイルランドT。2008年以降は前走の着順が2着以下、かつその前走で1位入線馬に0.7秒以上のタイム差をつけられていた馬が[1-0-4-45]と苦戦気味です。一方、前走が平地競走、かつ前走の着順が1着だった馬は2008年以降[3-1-0-0]。横山典弘騎手とエイシンヒカリのコンビに逆らってもメリットはあまりないと思います。

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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