2014年11月26日(水) 18:00
◆今になって3歳時をほうふつとさせる“ある変化”が起きているジェンティルドンナ
「引退目前の牝馬は繁殖馬になる準備をするため競馬で走らなくなる」と言われる。エアグルーヴ、ウオッカ、ブエナビスタ…歴代最強クラスの牝馬をもってしても現役最後のレースを勝利で飾ることはできなかった。
「人間が勝手に当てはめているだけで、実際のところは分からないけどな。ただ、いい状態というのはずっと続くわけではないし、ピークのデキを保ったまま引退する馬なんてめったにいない」
カワカミプリンセス、テイエムオーシャンなどの名牝を管理してきた西浦調教師の弁だ。デビューから無敗でオークス、秋華賞を制したカワカミプリンセスは、その後1勝もすることなく6歳時のエリザベス女王杯(9着)を最後に引退した。
「カワカミプリンセスは4歳夏に種子骨を骨折したのが響いてしまって…。馬自身に走りたいという気持ちはすごくあったんだけど、それに体がついてこなくなってしまった。逆にテイエムオーシャンの場合は体は素晴らしくできていたのに、レースでは気持ちが続かず諦めてばかりいた」(西浦調教師)
心・技・体、その全てが揃っていないと競走馬はポテンシャルを維持することはできないし、それをキープしたまま現役を全うするのは難しい。
年内での引退が決まっているジェンティルドンナは・・・
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