昨年の短距離GI馬3頭が出走予定/阪急杯

2015年02月23日(月) 18:00


 高松宮記念のステップレースとして例年好メンバーが揃うレースだが、今年は昨年のマイルCSを制したダノンシャーク、高松宮記念を勝ったコパノリチャード、NHKマイルCを制したミッキーアイルがスタンバイ。見応えのあるレースとなりそうだ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■3/1(日) 阪急杯(4歳上・GIII・阪神芝1400m)

 ダノンシャーク(牡7、栗東・大久保龍志厩舎)は昨年のマイルCSで初GI制覇。いつも好走はするが詰め切れない競馬が続いていただけに待望の勝利と言えよう。今年はもう7歳だが、まだまだ力の衰えは無さそうで、GI馬としての初戦となるここで不様な競馬はできない。

 コパノリチャード(牡5、栗東・宮徹厩舎)は昨年のこのレースの勝ち馬。1200mの高松宮記念を制しているが、本来は1400mがベスト。得意条件で連覇に挑む。

 ミッキーアイル(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)は天性のスピードと行きたがる気性が同居していて成績にムラが出てきたが、この距離なら小細工は要らないだろう。京都コースの方が合っているのは確かだろうが、ここでも押し切れるだけのスピードは持っている。

 その他、前走に復調気配がうかがえたダイワマッジョーレ(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)、前走はゲート入り時に一悶着あったので惨敗は度外視できそうなローブティサージュ(牝5、栗東・須貝尚介厩舎)、条件適性が高そうなレッドオーヴァル(牝5、栗東・安田隆行厩舎)、阪神コースが得意のオリービン(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時35分。

【データ分析】

人気(過去9回)…1人気は[1-2-2-4]勝率11.1%、複勝率55.6%と勝ちきれないパターンが多い。1〜4番人気は[8-6-4-18]複勝率50.0%と人気馬として期待できる優秀な成績。単勝オッズが20倍以上の馬は[1-0-3-80]単勝回収率45%、複勝回収率32%と大穴の台頭は難しい。

馬番(過去9回)…1〜6番が[7-6-6-35]複勝率35.2%、複勝回収率100%と、7〜16番[3-2-3-81]複勝率9.0%、複勝回収率27%を大きく上回り内枠が優秀で馬券圏内3分の2以上を占める。特に今回内枠の中でも、前走で外枠の14番〜18番の馬は[2-3-2-3]複勝率70.0%、複勝回収率191%と、前走で外めを走らされ今回内枠で走ることができる馬が穴馬として期待できる。

年齢(過去9回)…4歳馬が[2-3-6-22]複勝率33.3%、複勝回収率118%と複勝圏に入る馬が多く、5歳馬は[6-2-1-37]勝率16.2%、単勝回収率108%と勝ちきる馬が多い。6歳以上は[2-3-2-66]複勝率9.6%、複勝回収率27%と不振なことからもフレッシュな馬の方が好走しやすい傾向がある。また、4・5歳馬の中でも人気別で挙げたように単勝オッズ20倍以上の人気薄の馬を除けば単勝・複勝回収率が共に100%を超える。

◆コパノリチャード

・一週前調教診断/井内利彰

 前走時、当欄に取り上げて、中間の復調気配をお伝えしていた。最終追い切りでラスト1Fが最速になるラップを踏めていなかったものの、大きく減速することがなかったので、ハナ差の2着という好結果になったのだろう。

 今回も1週前追い切りは坂路でしっかり動けている。テンから13秒台のラップでスタートし、2F目が13.1秒。ラスト1Fは減速したものの、12.8秒で踏ん張っており、一旦調子が上向いた状態をキープできている。よって、あまり最終追い切り内容に注文はないが、昨年同レースでは、4F52.6秒、1F12.4秒という数字をマークしているので、一応、この数字は目安にしたい。

・血統診断/望田潤
 コパノオーシャンズの3/4弟で・・・

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