実績馬達の復調度合いが鍵となりそう/阪神牝馬S

2015年04月06日(月) 18:00


 今年はホエールキャプチャ、メイショウマンボ、レッドリヴェール、ハナズゴールと4頭のGI馬が参戦。いずれも近走の成績が振るわないが、牝馬同士なら違うはず。昨年の覇者スマートレイアーなども含めてこれらの復調度合いがこのレースの鍵となりそうだ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■4/11(土) 阪神牝馬S(4歳上・牝・GII・阪神芝1400m)

 スマートレイアー(牝5、栗東・大久保龍志厩舎)はここ2走結果が出ていないが、昨年制したこの舞台なら走りが違うだろう。休み明けだが調教でも動いており、ここは連覇まで十分考えられる。

 ホエールキャプチャ(牝7、美浦・田中清隆厩舎)は1400mだと少し距離が短いのかもしれないが、実績は牝馬同士なら明らかに上位。この年齢でも大きな力落ちは感じられず、ここも上位争いが期待される。

 メイショウマンボ(牝5、栗東・飯田祐史厩舎)は昨年の宝塚記念以降全く成績が振るわないが、昨秋は明らかに調子を崩していた。1400mは3歳時のフィリーズレビュー以来となるが当時の内容が強かったことからも意外と適性が高い可能性がある。立て直された効果にも期待したい。

 その他、復調が期待されるレッドリヴェール(牝4、栗東・須貝尚介厩舎)、前走は道悪に泣いたハナズゴール(牝6、美浦・加藤和宏厩舎)、昨年2着のウリウリ(牝5、栗東・藤原英昭厩舎)、条件が合うベルルミエール(牝4、栗東・高橋亮厩舎)辺りも好走の圏内。発走は15時35分。

【データ分析】

人気(阪神1400mで行われた過去9回)…1番人気は[3-1-1-4]勝率33.3%、複勝率55.6%と標準程度。1〜5番人気は[6-8-4-27]複勝率40.0%、複勝回収率84%と並程度の成績で、6〜10番人気も[2-1-5-27]複勝率17.8%、複勝回収率84%とそれぞれ人気通りに走る傾向がみられる。10番人気以下[1-0-1-54]の人気薄で馬券になった2頭である、10年10番人気3着カノヤザクラ(前走上がり3F最速を記録し、差し決着のレースを差す競馬)と、12年11番人気1着クィーンズバーン(人気馬が差し馬に集中したレースで逃げ残り)はやや展開に恵まれた感のある激走だった。

年齢(阪神1400mで行われた過去9回)…4歳馬が[7-5-3-47]単勝回収率161%、複勝回収率79%と好成績。特にキャリアが10戦以下の馬は[5-3-1-9]単勝回収率415%、複勝回収率169%と良い。5歳馬が[0-3-3-38]複勝率13.6%、複勝回収率47%と不調気味で、6歳以上も[2-1-3-25]複勝率19.4%、複勝回収率69%と4歳馬と比べると良い成績とはいえない。特に近4年は連対馬がすべて4歳馬が占めている。

脚質(阪神1400mで行われた過去9回)…前走上がり3Fが3位以内の馬が[6-2-5-28]複勝率31.7%、複勝回収率118%と、4位以下の馬[3-7-4-77]複勝率15.4%、複勝回収率47%よりも好成績。特に前走上がり3F3位以内の馬の中でも前走でも1400mを走り今回と同距離で臨む馬は[4-1-1-12]単勝回収率597%、複勝回収率170%と特に単勝の回収率が高い。また、前走上がり3F4位以下の馬のすべてが減点となるわけではなく、当日単勝3番人気以内に推された実力馬は[3-5-0-7]勝率20.0%、連対率53.3%と高い連対率を誇る。前走上がり3F5位以内にまで広げると、過去9年で必ず2頭以上が3着以内に入っている。

◆スマートレイアー

・陣営コメント/大久保調教師

「前走(チャレンジC6着)の後は放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させて順調に調整しています。1週前追い切りも非常にいい動きで、時計も文句ありません。昨年のこのレースは強い勝ち方をしていますが、その後もうひとつピリッとしない結果が続いているので、改めて距離など今後の指針になるレースを期待したいですね」

・一週前調教診断/井内利彰
 昨年の覇者。昨年との比較として、まずローテーション。昨年は休み明けの大阪城Sを叩き、中4週での出走だったが、今年はチャレンジC以来の休み明け。決して休み明けを苦にするタイプではないものの、この違いは頭に入れておきたい。
 とはいっても、この中間の動きは・・・

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