カレンミロティックを見直すべき/トレセン発秘話

2015年05月01日(金) 18:00


◆阪神大賞典で“長距離適性あり”

 カレンミロティックの阪神大賞典出走が決まった時、思わず平田調教師に返してしまったのは「えっ、なぜ阪神大賞典に?」。対するトレーナーは、ややぶぜんとした表情で「そんなもん、ここでいいレースができたら、天皇賞に行くからに決まっとるやないか」。

 それは確かにそうなのだが、阪神芝外1800メートルでのレコード勝ち(垂水S=1分44秒5)など、中距離戦でのインパクトが強かったこの馬、坂路野郎的にはどうしても長丁場でのイメージが持てなかった。しかし、レースが終わって、この采配が間違いではなかったことを知る。

 3角で行き場を失い、かつ直線では内で思い切り詰まってブレーキをかけるシーンも…。爆発的な脚はないが、持続的に脚を使えるのが持ち味のカレンミロティックにとって、特に直線の不利は致命的なものだったはずが、そこから立て直してゴール前でグイッと伸びての4着。あれを見れば“長距離適性あり”である。

 しかも本来・・・

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