エアソミュールが連覇に挑む/鳴尾記念

2015年06月01日(月) 18:00


 昨年のこのレースで重賞初制覇を果たしたエアソミュールが連覇に挑む。これを今年に入って重賞連勝と本格化しているラブリーデイなどが阻止できるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■6/6(土) 鳴尾記念(3歳上・GIII・阪神芝2000m)

 エアソミュール(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)は昨年のこのレースで重賞初制覇を果たした。その後も秋の毎日王冠でスピルバーグを下し、GI馬が6頭揃った前走の大阪杯でも3着に入るなど、強豪相手に安定した走りを見せている。GIIIのここなら実力・実績ともに上位で、連覇の期待がかかる。

 ラブリーデイ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)は今年の中山金杯、京都記念でGI馬を破り連勝。続く阪神大賞典は6着、天皇賞・春は8着に終わったが、これはやはり距離が長かったのだろう。適距離に戻る今回は勝ち負け必至。

 トウケイヘイロー(牡6、栗東・清水久詞厩舎)が左前繋部浅屈腱炎による休養から復帰。一昨年はここから函館記念、札幌記念と重賞3連勝を挙げており、この復帰戦でどこまでやれるか注目が集まる。

 その他、阪神でのレースは久々も力あるグランデッツァ(牡6、栗東・平田修厩舎)、この時期に調子を上げてくるメイショウナルト(セ7、栗東・武田博厩舎)、休み明けを一叩きしコース相性も良いアズマシャトル(牡4、栗東・加用正厩舎)辺りも上位進出を窺う。発走は15時35分。

【データ分析】

人気(6月に行なわれた過去3回)…1番人気は[1-1-0-1]勝率33.3%、複勝率66.7%と標準よりやや高い馬券率。1〜3番人気で[2-1-1-5]複勝率44.4%、複勝回収率73%、4〜6番人気が[1-0-1-7]複勝率22.2%、複勝回収率67%、7〜9番人気が[0-2-0-7]複勝率22.2%、複勝回収率128%、10番人気以下の人気薄が[0-0-1-10]複勝率9.1%、複勝回収率61%とそこまで大きな偏りはなく、ここまで3年の平均では荒れるわけでも堅いわけでもないといった感じ。

年齢(6月に行なわれた過去3回)…4歳馬が[1-1-1-2]複勝率60.0%、複勝回収率148%、5歳馬が[2-0-1-3]複勝率50.0%、単勝回収率128%と若い馬に有利なレース。6歳馬が[0-1-0-10]複勝率9.1%、複勝回収率70%、7歳以上の馬が[0-1-1-14]複勝率12.5%、複勝回収率66%と6歳以上になると成績が落ちる。5歳以下の若い馬の中でもそれ以前にG1に出走していた経験がある馬は[2-1-2-1]複勝率83.3%、出走経験が無い馬が[1-0-0-4]複勝率20.0%と、特に2歳G1や3歳クラシックで世代トップクラスと走っていた馬がかなりの高確率で馬券になっている。

前走クラス(6月に行なわれた過去3回)…前走が重賞のレースだった馬は[3-3-3-17]複勝率34.6%、複勝回収率119%と、重賞でなかった馬[0-0-0-12]複勝率0.0%を圧倒している。特にその前走で6着以下の馬が[3-2-3-11]複勝率42.1%、複勝回収率156%とさらに好調で、前走に明らかな敗因がある馬、今回上積みが見込める馬を探したい。

◆エアソミュール

・一週前調教診断/井内利彰

 昨年の勝ち馬。昨年は中山記念10着からのローテーションで3ヶ月の休み明け。当時の調教内容は2週前、1週前追い切りをCWで行い、最終追い切りは坂路というパターン。追い切り本数は坂路での15-15を含めると10本以上こなしていた。

 昨年よりも休養期間の短い今年だが・・・

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netkeibaライター陣

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