安田記念、一番悩ましいモーリスの扱いは?

2015年06月05日(金) 18:00


◆今年は例外的な京王杯SC

 今年の安田記念で一番悩ましいのは、モーリスの扱いだ。最後加速する形で差し切ったダービー卿CTの内容が非凡であることは間違いないが、GIIIを55キロで勝ってきた馬が人気になるというのは、馬券のスジとしては好ましくないところ。さらに今回内枠を引いたことで、いったん引いて外を回すか、どこかで間を割る必要がでてきた。GIレベルでそれをスムースにできるかはやってみないと分からない。個人的には、買うが軸にはしないという扱いでいきたい。  京王杯SC組は、例年だと好走馬が本番でたまに通用し、あまり人気になっていなくて好配当……というのがよくある形。ただ今年の京王杯は後ろから2ハロンめに最速ラップが来るというまさかの形で、そこでの好走を素直に信じてよいのか分からない。その観点からも、短距離色の強いサクラゴスペルより他のマイル重賞でも好走しているヴァンセンヌのほうが良いのではと考える。

 本来なら特殊なラップを理由に「今年は例外」として・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

関連情報

新着コラム

コラムを探す