セレクトセールについて調べ事

2015年07月18日(土) 12:00


当歳市場で牝馬に最高額が付けられたのは06年以来

 このところ何かと調べ事をしている私。先週はその中で見つけたネタ(競馬場所在地の変遷)を当コラムでご紹介しました。

 今週もその“流れ”で、先日開催されたセレクトセールのことを書きます。今までそれにちなんだ話を取り上げた覚えはありません。私よりも詳しい方々が大勢いらっしゃいますからね。でも、JBIS(Japan Bloodstock Information System)のデータベースを駆使して近年の同セールの結果を調べてみると、「ふーん、そうなのか」と思うことがけっこうあって、書いてみたくなっちゃったんです。

 まず、今年の当歳馬で最高額となったのはウィーミスフランキーの2015(父ディープインパクト)という牝馬。1億8000万円(税抜き、以下同じ)で売却されました。当歳市場で牝馬に最高額が付けられたのは06年、トゥザヴィクトリーの2006(父キングカメハメハ)に6億円もの値が付き話題になった時以来のことです。

 また、当歳馬の最高価格が2億円に達しなかったのは10年以来5年ぶり。11、12年に1頭ずつ、13、14年に2頭ずついた2億円馬が今年は出現しませんでした。

 一方、1歳馬では3頭が2億円以上で売却されています(すべてディープインパクト産駒)。セレクトセールで1歳馬の取引が行われたのは98年と06年以降。その中で07、11、14年に2頭、08、12年に1頭の2億円馬が出ましたが、同じ年に3頭というのは初めてです。

 今年は、ダノックスの野田順弘会長と奥様のみづきさんが、当歳馬と1歳馬を合わせて25頭を購買、「総計13億1800万円(+消費税1億544万円)の“爆買い”」と報じられました。どんな種牡馬の産駒を購買されたか、その内訳は以下のとおりです。

当歳馬・ダノックス=ディープインパクト4頭(最高額馬ウィーミスフランキーの2015を含む)、オルフェーヴル、ダイワメジャー各1頭

当歳馬・野田みづきさん=ロードカナロア2頭、ステイゴールド、ノヴェリスト、ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライ各1頭

1歳馬・ダノックス=ハーツクライ、ディープインパクト各2頭、ダノンシャンティ、ヴィクトワールピサ、ステイゴールド、ハービンジャー、ジャングルポケット各1頭

1歳馬・野田みづきさん=ダイワメジャー2頭、ルーラーシップ1頭

 ディープインパクトの当歳馬で売却された17頭のうち5頭を購買されているのに対して、キングカメハメハは1頭だけでした。

 とにかく調べていくと、「おもしろいなぁ」と思うことがたくさん出てきます。なにしろ数千万から億単位に及ぶ金額のやりとりが一目瞭然、なわけですからね。知ったかぶりしてコメントを付け加えると差し障りがありそうなので控えさせていただきますが、みなさんはどういう感想をお持ちになりますか?

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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