2015年08月07日(金) 18:01
▲クラブの初GI馬、2005年のオークスを制したシーザリオ 撮影:下野雄規
各一口クラブを、様々なデータから徹底的に分析していくこのコラム。クラブの特色や強みはどこなのか、血統・価格・厩舎など、どんな条件が一番オイシイ“買い”ポイントなのか、じっくりと探っていきます。(文:大薮喬介)
今、もっとも勢いがあるクラブ馬主のひとつで、1994年産が最初の募集馬である。重賞初制覇はハットトリックが勝った2005年の京都金杯。同年春にはシーザリオがオークスを優勝し、GI初制覇。さらに同年秋にはハットトリックが、同年のマイルCS、香港マイルを制し、ここからキャロットCの躍進が始まったといってもいいだろう。
いわゆる社台系のクラブ馬主であり、最初の頃は社台サラブレッドクラブやサンデーサラブレッドクラブの3番手、もしくは分家というのが競馬ファンのイメージだった。ところが最近は本家をしのぐ勢いがあり、昨年のジャパンCを制したエピファネイア、凱旋門賞でも話題になった桜花賞馬のハープスターを筆頭に、毎年のようにGIを狙える馬が現れるほどに成長した。
このクラブ特徴は、良血馬を安い値段で出資できること。社台TCやサンデーTCに比べて格段に安価であり、気軽に一口馬主になれる。前述のエピファネイアの募集総額は6000万円だが、募集口数が400口のため、一口あたりの価格が15万円。ハープスターにしても一口10万円で出資でき、今年の3歳牝馬クラシックで人気を集めたルージュバックに至っては、一口の価格が6万円! 血統も一流。一口デビューする人にはオススメのクラブだ。
※総獲得賞金ランキングは、2015年7月18日までの中央競馬終了時点のものになります。
一口馬主にとって、重要なのが勝ち上がり率だ。1勝しなければ、3歳未勝利が終わる3歳秋には自動的に、愛馬とさよならをしなければならない(地方からの出戻りはあるが…)。
キャロットCの勝ち上がり率は、・・・
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