今週のWIN5は北九州記念を手広く構えるべき

2015年08月22日(土) 20:00


 明日8月23日のWIN5は総出走頭数が67頭、総組み合わせ数が36万2880通り(土曜16時現在)。前回8月16日(35万9424通り)と同じく、やや少なめになりました。

 ただし、前回は4レース目の博多S(8頭立て)、5レース目の関屋記念(12頭立て)が少頭数だったのに対し、今回は1レース目の西部スポニチ賞(12頭立て)、2レース目の信濃川特別(8頭立て)と、序盤に少頭数のレースが固まっています。一般的に、通常の式別と比べて一部の馬に支持が集中しやすいのは少頭数のレースや終盤のレース。一方、多頭数や序盤のレースは支持が分散しがちです。前回は序盤が多頭数、終盤が少頭数という構成でしたから、多くのプレイヤーが「序盤を手広く、終盤は絞り気味に」という買い目を選んだ結果、各組番の票数にはかなりの偏りがあったはず。実際、優勝馬5頭の単勝支持率通りに売れていたと仮定した場合の配当理論値は約八百万円でしたが、実際の配当は342万3540円と、大きな開きがありました。今回は序盤が少頭数、終盤が多頭数なので、バランス良く票が入りそう。前回のような、的中難度に見合わない配当となってしまう可能性は低いと思います。

◆絞り込むなら信濃川特別

 1レース目は3歳以上1000万下の西部スポニチ賞(小倉10R)。比較の難しいメンバー構成ですが、8月1日の不知火特別に出走していた馬や3歳のトーセンビクトリー、実績上位のペプチドアマゾンらが注目を集めるでしょう。

 2レース目は3歳以上1000万下の信濃川特別(新潟10R)。こちらも混戦模様ですが、サンライズセンス、モンドインテロ、ティルナノーグらの3歳勢が上位人気グループを形成しそうです。

 3レース目は3歳以上GIIの札幌記念(札幌11R)。土曜16時の時点ではトーホウジャッカル、ラキシス、ラストインパクトが人気の中心でした。

 4レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の北九州記念(小倉11R)。こちらは土曜16時の時点だとビッグアーサー、ベルカントの支持がやや抜けています。

 5レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のNST賞(新潟11R)。新潟ダ1200mのレースに実績があるアースゼウス、前々走でオープン特別を制したエイシンゴージャスらが上位人気に推されそうです。

[伊吹式WIN5ランキング 2015年08月23日版]

1位 新潟10R 5.モンドインテロ
2位 小倉10R 11.トーセンビクトリー
3位 新潟11R 10.アースゼウス
4位 札幌11R 1.ラキシス
5位 小倉11R 7.ミッキーラブソング
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉11R 10.サトノデプロマット
7位 小倉11R 18.オーミアリス
8位 小倉11R 5.ビッグアーサー
9位 札幌11R 7.ラストインパクト
10位 新潟11R 8.エイシンゴージャス
【以上すべての馬を買うと16点買い】

11位 小倉10R 4.ペプチドアマゾン
12位 小倉11R 11.バーバラ
13位 札幌11R 4.ダービーフィズ
14位 新潟11R 14.メイショウノーベル
15位 小倉10R 2.ウェーブゴールド
【以上すべての馬を買うと135点買い】

16位 小倉10R 6.キリシマホーマ
17位 新潟10R 4.エスオンマイチェス
18位 新潟10R 8.エトランドル
19位 小倉11R 3.ベルカント
20位 札幌11R 12.トーホウジャッカル
21位 札幌11R 14.ハギノハイブリッド
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 新潟11R 2.サマリーズ
23位 新潟11R 13.ダッシャーワン
24位 小倉10R 8.サンセットスカイ
25位 小倉10R 3.ブリュネット
26位 新潟10R 1.ストリートキャップ
27位 新潟10R 6.ティルナノーグ
【以上すべての馬を買うと4500点買い】

 絞り込むなら2レース目の信濃川特別(新潟10R)。今年の2回新潟芝2000m外(8月22日終了時点)は、前年か同年に新潟か東京のレースで優勝経験のない馬が[0-0-1-19]と勝ち切れていません。これなら吉田隼人騎手とモンドインテロのコンビを素直に信頼して良さそう。左回りのコースに対する適性の高さは前走で証明しましたし、テン乗り時の好走率が高いジョッキーなので乗り替わりも問題ないはずです。

 手広く構えたいのは4レース目の北九州記念(小倉11R)。2011年以降は6歳以上の馬が[0-0-1-19]、前年か同年、かつJRA、かつ7〜9月のレースで優勝経験のない馬が[0-0-1-37]、同年2月以降にJRAのレースで出走メンバー中3位以内の上がり3ハロンタイムをマークした経験のない馬が[0-1-1-31]と、それぞれ苦戦していました。夏場のレースに実績がある差し馬、かつ馬齢も若いオーミアリス、サトノデプロマット、ミッキーラブソングあたりをマークしておくべきでしょう。

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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