中盤のレースを絞って菊花賞と1レース目は手広く押さえる!

2015年10月24日(土) 20:00


 明日10月25日のWIN5は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が66万8250通り(土曜16時現在)で、多からず少なからずといったところ。ただ、もっとも出走頭数の少ない甲斐路S(東京10R)が1レース目である点はひとつのポイントでしょう。一般的に、WIN5を買っているプレイヤーの多くは「できるだけ長く楽しみたい」という心理から序盤のレースを手広く押さえたくなるもの。しかし、それと同時に「どこかを絞らなければ点数が膨らみすぎてしまう」という事情から、絞りやすそうなレース≒少頭数のレースは一部の上位人気馬に支持が集中しがちです。

 私自身、大抵はまず少頭数のレースを絞り込む(=予算と照らし合わせて他のレースで選ぶべき馬の数を決める)ところから買い目作りをスタートさせるのですが、1レース目に特殊な(しかも相反する)事情が重なっている今回のようなケースであれば話は別。実際、私は先に多頭数のレースを検討し、買いたい馬の頭数や自信度から「1レース目でどれくらい手を広げられるのか」を逆算しました。当コラムをご覧になっている皆さんも、今回に関しては同様の手順で買い目を作っていく方が良いのではないかと思います。

◆菊花賞の傾向から浮上した2頭の穴馬に注目!

 1レース目は3歳以上1600万下の甲斐路S(東京10R)。2連勝中のシュンドルボン、ネオリアリズム、実績上位のラングレーらが上位人気グループを形成するでしょう。

 2レース目は3歳以上1600万下の桂川S(京都10R)。近走成績がいいアドマイヤナイト、オープンクラスで善戦してきたエイシンブルズアイあたりが注目を集めそうです。

 3レース目は3歳以上1600万下の北陸S(新潟11R)。善戦が続いているキタサンミカヅキ、3歳のブルドッグボス、実績上位のペイシャモンシェリらが上位人気に支持されると思います。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のブラジルC(東京11R)。GIウイナーのカゼノコ、東京ダ2100mのレースに実績があるドコフクカゼ、2連勝中のロワジャルダンあたりが支持を集めるでしょう。

 5レース目は3歳GIの菊花賞(京都11R)。土曜16時の時点ではサトノラーゼン、リアファル、リアルスティールの3頭が上位人気グループを形成していました。

[伊吹式WIN5ランキング 2015年10月25日版]

1位 京都10R 5.アドマイヤナイト
2位 東京11R 1.ロワジャルダン
3位 新潟11R 4.ブルドッグボス
4位 東京10R 4.シュンドルボン
5位 京都11R 17.リアファル
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都11R 9.アルバートドック
7位 京都11R 14.マッサビエル
8位 京都11R 11.リアルスティール
9位 東京10R 2.ネオリアリズム
10位 東京10R 8.ラングレー
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 新潟11R 9.キタサンミカヅキ
12位 東京11R 3.ベルゲンクライ
13位 京都10R 12.エイシンブルズアイ
14位 京都11R 2.サトノラーゼン
【以上すべての馬を買うと120点買い】

15位 東京10R 10.シャドウウィザード
16位 新潟11R 12.ペイシャモンシェリ
17位 東京11R 15.ドコフクカゼ
18位 京都10R 14.フォーエバーモア
19位 東京10R 11.クラウンレガーロ
20位 東京10R 1.タブレットピーシー
21位 新潟11R 1.クリノタカラチャン
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 新潟11R 5.サンライズネガノ
23位 東京11R 7.キャニオンバレー
24位 東京11R 14.カゼノコ
25位 京都10R 1.サンブルエミューズ
26位 京都10R 10.プレイズエターナル
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 5レース目の菊花賞(京都11R)は距離適性や脚質に注目したい一戦。2010年以降の5回に限ると、JRA、かつ芝2400m以上のレースにおける複勝率が50%以上だった馬は[5-5-4-26]、JRA、かつ芝2400m、かつ出走メンバー中3位以内の上がり3ハロンタイムをマークしたレースにおいて3着以内となった経験がある馬は[4-4-4-17]と堅実です。ただし、前走が神戸新聞杯以外のレース、かつその前走で3着以下に敗れていた馬は[0-0-0-26]と好走例なし。長距離、特に芝2400mのレースを得意としている神戸新聞杯組の差し馬を重視すべきでしょう。厳密に言うと実績上位のリアファルやリアルスティールもこれらの条件をクリアしていますが、オッズも含めてより魅力的に映るのはアルバートドック、マッサビエルの2頭。ある程度の高額配当を狙うならしっかり押さえておくべきだと思います。

 絞り込みやすいのは2レース目の桂川S(京都10R)。今年の4回京都芝1200m内(10月24日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると、同年に阪神、かつ1400m以下のレースで5着以内となった経験のない馬が[0-1-1-30]と苦戦していました。これなら、ゴール前の直線に急坂があるコースもこなせる浜中俊騎手とアドマイヤナイトのコンビを素直に信用したいところです。ちなみに、4レース目のブラジルC(東京11R)もレース傾向から強調できるのはC.デムーロ騎手が騎乗するロワジャルダンくらい。この2レースをコンパクトにまとめれば、全馬が乗り替わりで信頼を置きづらい1レース目の甲斐路S(東京10R)はやや手広く押さえても大丈夫でしょう。

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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