フィエロが混戦を制して本番に向かえるか/スワンS

2015年10月26日(月) 18:00


 コパノリチャード、ローブティサージュとGI馬も出走する今年のスワンSだが、それらの成績を見ると近走が不振。ここはフィエロが人気の中心となりそうだ。ただ、同馬も勝ち切れない面があり、他の有力馬も能力に大差はない。混戦必至のレースを制してGIに駒を進めるのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■10/31(土) スワンS(3歳上・GII・京都芝1400m)

 フィエロ(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)はいつも人気に支持されながら勝ち切れないところはあるが、ここでも当然力上位。メンバー的にもここはキッチリと勝ち切って、マイルCSヘ駒を進めたいところだ。

 ダイワマッジョーレ(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)は春の阪急杯で重賞2勝目を挙げたが、その後は成績が振るわなかった。しかし、右回り1400mのここは条件がピッタリで、今の時計が出る割にパワーが必要な馬場質もこの馬には噛み合いそう。巻き返しが期待される。

 コパノリチャード(牡5、栗東・宮徹厩舎)はここのところ結果が出ていないが、今回の条件なら巻き返せても良い。一昨年に勝った舞台でGI馬の復活なるか。

 アルビアーノ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)は前走の京成杯オータムHで7着と敗れたが、タイム差自体はコンマ1秒。休み明けで古馬との対戦だったことを考えると上々の内容だ。距離短縮はプラス材料で、ここは上位争いが期待されるところ。

 その他、昨年や春の内容から巻き返しが期待されるサンライズメジャー(牡6、栗東・浜田多実雄厩舎)、末脚確かなティーハーフ(牡5、栗東・西浦勝一厩舎)、条件合いそうなローブティサージュ(牝5、栗東・須貝尚介厩舎)、1400mベストのベルルミエール(牝4、栗東・高橋亮厩舎)、このメンバーでどれだけやれるか楽しみなオメガヴェンデッタ(セ4、栗東・安田隆行厩舎)、1600万条件を勝ってきたサトノルパン(牡4、栗東・村山明厩舎)といったところも侮れず、馬券検討が楽しみな一戦となりそうだ。発走は15時35分。

【データ分析】

人気(過去10回)…1人気は[2-1-0-7]勝率20.0%、複勝率30.0%。1〜5番人気が[7-5-4-34]複勝率32.0%、複勝回収率81%、6〜10番人気が[1-4-5-40]複勝率20.0%、複勝回収率124%。11番人気以下が[2-1-1-58]複勝率6.5%、複勝回収率75%と1番人気の信頼度が低め。全体的に偏りはそこまでない印象。

枠番(過去10回)…6枠が[3-3-0-14]複勝率30.0%、複勝回収率204%・7枠[3-1-2-19]複勝率24.0%、複勝回収率100%・8枠[2-1-2-20]複勝率20.0%、複勝回収率100%と外枠が軒並み好調。1〜5枠が[2-5-6-79]複勝率14.1%、複勝回収率63%と内枠有利になりやすい京都短距離にしては珍しい印象を受けるデータ。スムーズに先行して流れに乗りやすいという意味では6〜8枠の中でも前走3コーナーが5番手以内の馬が[6-3-1-13]複勝率43.5%、複勝回収率240%と好成績なので、外から楽に先行できそうな馬を狙っていきたい。

前走クラス(過去10回)…前走が1600万下・OPENだった馬[4-2-2-50]複勝率13.8%、複勝回収率45%、G2・G3だった馬[3-5-3-28]複勝率28.2%、複勝回収率167%、G1だった馬[3-2-5-47]複勝率17.5%、複勝回収率71%と、前走G2かG3のレースに出走していた馬が有利なデータ。前走G1組では距離延長で臨む馬が[2-1-2-38]複勝率11.6%、複勝回収率36%、今回短縮で臨む馬が[1-1-3-9]複勝率35.7%、複勝回収率179%と、マイル戦などで先行して負けた馬なら買えそう。

◆サンライズメジャー

・陣営コメント/浜田調教師

「前走(米子S7着)の後は放牧に出してリフレッシュ。帰厩後も順調に調整できています。まだ多少余裕はありますが、1週前、当週とやって態勢は整うでしょう。レースが近づいてきたことが分かっているようで・・・

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