2015年10月27日(火) 18:01
▲ベストウォーリアで狙うGI連勝、レース前の心理状態とは
来週は地方競馬の大一番、JBCが大井競馬場で行われる。
騎乗を予定しているのは、JBCレディクラシックのカチューシャと、JBCスプリントのベストウォーリア。ベストウォーリアについてはデビュー当時から度々騎乗し、今年、自分とのコンビでは、かしわ記念2着、プロキオンS1着、南部杯1着。能力があるのはもちろん、操縦性が高く、どんな競馬でもできる馬だけに、当然来週も楽しみしかない。
前走の南部杯は外枠(7枠12番)が当たったこともあり、馬の能力を信じて積極的に運ぼうと決めていた。速い流れのなか、道中は外からのプレッシャーがきつく、3コーナー手前あたりから被せ気味に競り込まれたが、直線では馬場の真ん中をしっかり伸びて、最後は2馬身差。さすがにゴール手前では脚が上がっていたものの、道中の厳しい流れを考えれば、問答無用に強い競馬だったといえる。
南部杯は4カ月ぶりの実戦だったが、大型馬ということもあり、本来は休み明けからきっちり走り切るタイプではない。実際、プロキオンSのときほど動きに切れは感じられなかったが、なにしろ単勝1.3倍。“負けられない”という心地いいプレッシャーを感じながら、自信を持ってレースに臨むことができた。
▲南部杯連覇を達成したベストウォーリア、最後は2馬身差の完勝だった(撮影:高橋正和)
さて、先月からこのコラム宛に質問を募集しているとのこと。さっそく、タイムリーというべきか、こんな質問がきていた。
「有力馬に乗ってGIなどに臨むときの心理状態を細かく聞いてみたいです。私もスポーツをやっていてプレッシャーと戦う場面があり、その跳ね返し方など参考にさせてください」
毎回、プレッシャーを跳ね返せているかどうか…、それは正直、微妙なところだが(苦笑)、なぜ緊張するのかといえば、・・・
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2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
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