今年は人気馬もかなり危ないのではないか/エリザベス女王杯

2015年11月14日(土) 18:00


今週の馬場コンディションも歓迎

 クィーンスプマンテ=テイエムプリキュアの印象が強すぎるせいか、牝馬同士の一戦は波乱が多い、そんな思い込みがあるためか、3歳以上になった1996年以降のエリザベス女王杯を振り返って驚いた。過去19回のうち、18回まで、1番人気か2番人気馬が必ず連対しているのである。人気馬2頭がともに連から消えたのはたった1回だけ。

 さらには、「1、2、3番人気馬」を組み合わせた1-2着が、19年間に「8回」もあったのである。19年間の連対馬38頭のうち、上位5番人気までに支持されていた馬が「32頭」を占めていたことにも、呆然。3歳以上になってからのエリザベス女王杯は、信じ難く平穏順当なのだった。

 1番人気、2番人気が予測されるのは、5歳ラキシスか、4歳ヌーヴォレコルト。この2頭に、もっとも成績のいい3歳馬(今年は3頭だけ)をどう絡み合わせるか。パターン通りなら今年は人気馬を組み合わせやすい。

 しかし、そんなに順当平穏にはいかない危険がある。

 3歳馬は、19年間で【7-7-3-88】。もっとも多くの連対馬を送り出しているが、トップのミッキークイーンはジャパンCに回り、ルージュバックはなんとか間に合って半年ぶり。

 5歳馬ラキシスは、札幌記念のあと、天皇賞・秋かと思えたが、京都大賞典に出走して、内容は悪くないとはいえ・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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