少し時計がかかるくらいの雨ならむしろ歓迎/白富士S

2016年01月29日(金) 18:00


調教だけでキチッと仕上がるタイプ

 幸い、週中までの「雪マーク」が消えた天気予報はうれしいが、休養明けの馬が4頭に、前回2ケタ着順の馬が4頭。必ずしも興味あふれる好カードとはいえないオープン特別。静かに参加したい。  ファントムライト(父オペラハウス)から入る。7歳表記になったが、再度の膝骨折、脚部難の休養が重なって、まだ20戦【5-3-6-6】が全成績。

 オープンに昇格したのは6歳の昨年春のこと。オープン初戦は凡走したが、高速馬場の1800mで勝負強さが生かせなかったもので、秋からの3戦は重賞レースを中心に【0-0-3-0】。この組み合わせで別定56キロ。通算【1-2-4-0】と凡走なしの2000mなら好勝負だろう。

 約2カ月ぶりだが、新馬戦を含む3ヶ月以上の休養明け成績【1-1-2-1】の星があり、調教だけでキチッと仕上がるタイプ。リフレッシュ放牧明けで2カ月ぶりはまったく心配ない。東京2000mは2走前にヒストリカル、ライズトゥフェイムと接戦、1分59秒4(自身の上がり34秒7)があり、この組み合わせなら十分に勝ち負けに持ち込める。

 オペラハウス産駒で、祖母はダイナカール。母マリーシャンタル(父サンデーサイレンス)は、エアグルーヴ(父トニービン)の3歳下の半妹。少し時計がかかるくらいの雨なら、むしろ歓迎だろう。戸崎騎手とのコンビでは【1-1-3-0】。文字通り「遅まきながら」本物になったいま、少し相手に恵まれればGIII重賞くらいは勝てるはずである。

 4歳馬だからまだまだ上昇はずのケツァルテナンゴ(父チチカステナンゴ)、ファントムライトが小差3着だった2走前に、1付59分6で4着だったエックスマーク(父ディープインパクト)が相手本線。  以下、先行しそうなニューダイナスティ、ポン駆けは疑問でもハギノハイブリッド、バラける展開向きのロンギングダンサーが押さえの3頭。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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