2016年09月08日(木) 19:00
札幌開催も終わり、栗東トレセンに出張組が大挙帰ってきました。来週からは調教のスタート時間も1時間遅くなり、午前6時に馬場開門となります。今週はスプリンターズSの前哨戦が行われますし、競馬業界はすっかり“秋”の雰囲気となってきました。
神戸新聞杯を目標としているリオンディーズも先週日曜に続いて、今週水曜に2週前追い切りを消化。ピッチを上げてきましたね。
「放牧先からいいかんじで帰ってきました。先週末は馬の行く気に任せて追い切りました。いまのところ、特に問題になるようなところはないですよ」と前川助手。
神戸新聞杯のあとは天皇賞(秋)を目指す予定とのこと。2400mの神戸新聞杯でどのように折り合いをつけていくのか、目が離せませんね。今後の仕上がりが楽しみです。
それから、GI路線にはまだまだ遠いのですが…。先週の金曜日に池江泰郎先生の持ち馬であるネージュドールが栗東トレセンに帰ってきました。笠松から園田に移り、この夏に3連勝!地方ではかなり余裕のある走りで勝ち上がりました。もうしばらくは地方で勝ち星を重ねるのかな?と思いきや、栗東に戻ってくるとは嬉しい誤算です。
そして、もうひとつ、ネージュドールに変化が…。なんと、セン馬になっていました!これには、ちょっとびっくりでした。
「その影響もあってか、以前より扱いやすくなっていますよ。無駄にカリカリすることなく、落ち着いています」と担当の荒瀬助手。
そうなんです。以前はステイゴールド産駒らしい、なんとも言えない気難しい面があったし、馬房でもちょっとうるさいところを見せていたのですが…。今では顔を撫でてもクーンとこちらに近寄ってくるくらい人なつこくなっていて…。あれ?ちょっとキャラが変わっています!でも、まぁ走る気は削げていないとのことなので、これでいいのでしょう(笑)。
体はまだまだ緩く、ゲート試験もこれからもう一度受けなおさなければなりません。でも、この調子ならさほど問題なさそうです。
「帰厩後、あえてすぐにゲート試験を受けずに口向きなど基本的な動作の再確認を入念に行っています。もう3歳未勝利の時とは違って、馬の成長にあわせてじっくりと焦らずに育てることができますから基礎をしっかりつけておきたいんです。まだまだつくべき筋肉はたくさんあるし、レースに集中できれば中央でも期待できますからね」(荒瀬助手)
再起の秋、となることを期待しています!
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)
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