最終追い切りで見つけた、サトノダイヤモンド逆転の急先鋒!

2016年09月21日(水) 18:00


カギとなるのは「瞬発力」

 先週が3歳牝馬と牡馬の三冠最終戦トライアル。今週も菊花賞に向けた神戸新聞杯があり、来週はいよいよ秋最初のG1スプリンターズSがあります。その翌週には毎日王冠、京都大賞典といった古馬G1に向けたトライアルが始まることもあり、栗東でも有力馬が盛りだくさんとなってきました。特に今週の神戸新聞杯はここに4頭を取り上げていますが、これにミッキーロケットを加えた5頭が現時点での本命候補であり、馬券的にもこの5頭で決まると踏んでいます。

 問題はサトノダイヤモンドの取り扱い。先週のトライアルでシンハライトとディーマジェスティが単勝1倍台できっちり結果を出したこと、凱旋門賞出走で注目されるマカヒキとダービーでハナ差の接戦を演じたこと。これらの要素がより単勝人気に拍車をかけることになりそうです。

 先週、REXS(競馬教室)のパワーアップセミナーで1番人気に関する資料をつくりましたが、単勝1番人気でオッズが1.0〜1.4倍の単勝率は66%で、1.5〜1.9倍の単勝率は46%。もちろん、この数字は高い値ですが、後者のオッズ範囲だと2回に1回は負けるということです。ひょっとしたら「えっ」という瞬発力を見せて差し切り勝ちを見せる馬が現れるのではないかと。これは単なる願望かも知れませんが、21日の最終追い切りを終えた時点ではその可能性を秘めた馬がいることも確かです。

【オールカマー/サトノノブレス】

 昨年は10着でしたが、日経新春杯以来の長期休み明け。中間はCWで追い切るものの、6F時計、5F時計が遅く、正直中身がどこまで出来ていたかは疑問な調教内容でした。そこでは結果が出ず、その後は重賞で2勝を挙げているのですから、衰えうんぬんではなく、単に休み明けで仕上がっていなかった負けと判断してよいでしょう。

 今年は・・・

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井内利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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