2017年01月13日(金) 18:00
また、馬券に関係した計12頭のうち、半数の「6頭」がハンデ53キロ以下の軽量馬であり、その6頭は「7、10、12、14、5、4」番人気だった。
まして今年は、54キロ以上のそれなりの実績を持つ馬はわずかに「3頭」だけ。残りの「12頭」はハンデ49〜53キロが妥当とされた伏兵ばかりである。
祖母に小倉2歳Sなど1200m以下だけで3勝したマルカアイリス(父ブレイヴェストローマン)のいるこの一族、短距離向きのイメージがあるが、それは行きたがって折り合いを欠く馬が印象に残りすぎただけで、アンジェリックには短距離タイプの血など父方にも母方にも流れていない。そういう一族とあって、ここまでの全4勝は芝1400m〜1600mだが、2走前の1800mではスローを折り合って上がり33秒6。0秒2差の好走。騎乗していた横山典弘騎手の「もう折り合いは大丈夫。もともともっと長い距離の方が合うと思っていた」というレース後のコメントもある。
前回は1800mを1分47秒9。0秒5差の7着だが、最初から馬群に詰まり通し。最後の直線も前が詰まり、ほとんどレースをしていない内容だった。あまり得手ではない中山コースでもあった。今度は得意の左回り(東京で4勝)。一瞬の切れというより速い脚が長つづきする差し馬(トニービンの肌にシンボリクリスエス)なので、中京コースは東京コース同様に合う可能性が高い。テン乗り横山和生騎手(23)の父からアドバイスを受けただろう距離不安なしのヒントを味方にした、思い切った騎乗に期待したい。単複から攻める。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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