2017年02月15日(水) 18:01
デビュー当初はなかなか結果が出ず、勝ちたい気持ちが強すぎて、追う時のアクションも大きくなっていたそうです。それが正しいと思っていたそうなのですが、ある人の喝により目が覚めたそうです。いったいその人物とは!?
(取材・文/大薮喬介)
菊沢 僕からお願いしました。その方もレース分析をしながら、他の人に教えたことはないとおっしゃっていましたね。僕の場合は勝てない時期が長かったので、自分の考えだけでは足りず、客観的な意見が必要だと思ったんです。
――トレーナーをつけたのはいつ頃だったんですか?
菊沢 レース分析は初勝利をあげた1カ月前くらいで、騎乗フォームについては最近ですね。
――その初勝利をあげたレースはジョリガーニャントに騎乗していたわけですが、その前走も騎乗して2着でしたよね。前走も勝った時も同じ1枠で、外にふくれるのを我慢させつつ、内ラチぴったりにつけて逃げる競馬でした。
菊沢 僕が上手く御せなくて、どちらのレースも道中、動作が大きくなりすぎていましたよね。今だったら、もう少し楽に勝たせてあげられたのかなと思います。
――デビューの時と比べて、追う時の動作が徐々に小さくなっていますよね。
菊沢 はい。動作を大きくすることで結果を出している先輩方もいますが、僕の場合は逆に馬の邪魔をしていただけでしたから。ジョリガーニャントの前走にしても、追いつかれそうになった時に“何とかしないと”という気持ちが先走ってしまって、最後に大きなアクションになってしまって…。実際、次の勝ったレースでは大きな動作をしなくても勝てたわけですから、本当に邪魔をしていたんだなと思い知らされましたね。マイナスなことばかりをしていたので、今は馬の邪魔にならない、プラスになる騎乗を目指しています。
――それは誰かに注意されたりしていたんですか?
菊沢 横山典弘騎手に呼び出されて、・・・
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