2017年02月21日(火) 18:01
▲勝ち馬ゴールドドリームの印象、自身が乗れなかったカフジテイクのレースぶりとは(撮影:下野雄規)
きさらぎ賞での落馬から約2週間。今回も、一昨年のケガからお世話になっている下鴨病院に通い、日々リハビリを続けている。ここ2、3日で腫れも引き、同時に痛みも劇的に解消。思った以上に回復が早く、ある程度復帰の見通しも立ってきたが、損傷箇所が靭帯だけにそこは主治医も慎重で、現在はその主治医のゴーサインを待っている段階だ。ここまできたら、あともう少し。おそらく近日中にははっきりとしたご報告ができると思う。
先週のフェブラリーSは、4歳馬のゴールドドリームが勝利。ミルコにとってプラン通りだったのか、あるいは閃きだったのかはわからないが、3コーナー手前の時点ですでに外に誘導し、そこから一度も詰まることなく、最後まで実にスムーズな競馬だった。2枠3番からのスタートであれば内に進路を取るケースが多いが、早めに外目を確保したミルコの誘導には迷いがないように見えた。
もともと外目を伸び伸びと走らせるのがとても上手なジョッキー。彼の真骨頂ともいえる競馬だったと思う。
▲「ミルコは外目を伸び伸びと走らせるのがとても上手」(撮影:下野雄規)
▲武蔵野Sでの初コンビから3戦目でダートの頂点へ(撮影:下野雄規)
ミルコの好騎乗もさることながら、結果的に、今年のメンバーではゴールドドリームの能力が一枚上だったようにも映った。なぜなら、先頭に立ってから物見をして、ミスステップを踏んでいたから。ミスステップをしながらGIを勝った馬は記憶になく、逆にいえば、それだけゴールドドリームに余裕があったということ。
内からベストウォーリアがきたことで、最後にもうひと伸びできたが、そういった気性面の幼さを出さなければ、おそらくもっと離して勝っていただろう。そのあたり、キャリアとともに改善されていけば、もっともっと強くなる可能性を秘めた馬であることは間違いない。・・・
続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。
登録済みの方はこちらからログイン
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
福永祐一「祐言実行」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
プロフィール
ゴールドドリームの全成績と掲示板
レース結果
フェブラリーS全着順・払戻金
レース回顧
フェブラリーSの寸評・回顧
コラム
来年も獲れる(?)馬券確定ライン上の指数とは?/フェブラリーS(GI)
ニュース
4歳馬ゴールドドリームV! 急逝の父に捧げるGI初制覇!/フェブラリーS
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。