2017年03月07日(火) 18:01
▲先週の弥生賞をカデナで勝利、復帰週での重賞勝利は次回以降のコラムで振り返ります(撮影:下野雄規)
Q. 福永騎手は、次走を見据えた芝・ダートの進言が高い確率で合っているように思います。適性の見分け方はどのようにされているのでしょうか?
芝・ダート適性は、走法や血統、骨格、気性のほか、騎乗した際に伝わってくる感触で判断する。調教や返し馬で感じる感覚的なものだが、その感覚を具体的な言葉で表現するのは難しく、これはもう経験則でしかない。
返し馬を見ているとわかると思うが、ダート戦の返し馬でも、待機所までに芝を通る。そのときに芝適性を感じる馬であれば、あえて芝でのフットワークを確認してみたり、芝のレースでも帰りはダートを走るから、馬によってはその適性の有無に感覚を傾けることもある。
レース後、そこで感じたことは、すべて調教師に伝えるようにしている。自分に騎乗依頼をもらったということは、そういうことも含めて求められていると思うので、芝・ダート適性に限らず、距離適性や馬具の着脱など、提案をさせてもらう機会は多い。とはいえ、「こうしたらもっとよくなるかもしれませんね」というあくまで提案であって、断定することはない。・・・
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2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
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