レコード勝ちの天才牝馬は日本ダービーに向かう手もある/フラワーC

2017年03月21日(火) 18:00


◆歴代の好時計勝ち馬はいずれもクラシックで活躍している

 馬なりのファンディーナ(父ディープインパクト、母ドリームオブジェニー)が歓声の中をゴールすると、スタンドにも、記者席にも、ちょっと静かな時間が訪れた。

 やがて「ザワザワザワ…」「ザワザワザワ…」。うねりのように、ケタ違いの牝馬のレースを目の前で見てしまった驚きが人びとに広がった。

 9馬身差の独走を決めた新馬戦の内容と、2戦目は意識的にひかえて進み、最後の直線を推定「10秒5-10秒5」で楽々と勝ったファンディーナが、断然の1番人気に応えて勝つシーンを確信した人びとは多かった。でも、4コーナーでちょっと気合を入れただけで先頭のドロウアカード(武豊)をあっというまに交わし去ったファンディーナが、さすがにここまでの強さを秘めているとは想像していなかったのである。

 中山1800mを1分48秒7(上がり34秒9)は、表面上はたいした記録ではない。しかし、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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