危なげなく勝ってみせたキタサンブラック/大阪杯

2017年04月03日(月) 18:00


◆キタサンブラックに楽をさせない果敢な挑戦者の出現を期待したい

 5歳キタサンブラック(父ブラックタイド)が、昇格第1回のG1「大阪杯2000m」を人気に応えて完勝した。これで、菊花賞3000m、天皇賞・春3200m、ジャパンC2400mにつづきGI4勝目となった。最初、どちらかというとスピード色の濃い中距離タイプではないかと思われたが、3〜4歳時に制したビッグレースはすべて長距離区分であり、2000mの中距離G1を勝ったのは今回の大阪杯が初めてだった。

 通算成績15戦【9-2-3-1】。無類のしぶとさ、勝負強さが最大の持ち味で、正直に能力を全開するキタサンブラックはこれで10戦連続3着以内。めったに1番人気にならないが、今回のように1番人気に支持されると、【3-0-0-0】。昨秋のジャパンC、そして今回の大阪杯など、危なげなく勝ってみせる点でも、きわめて誠実なチャンピオンである。

 良馬場に回復したこの日の阪神は、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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