成長著しいシャケトラとシュヴァルグラン

2017年04月27日(木) 19:00


 今週は天皇賞(春)ですが、その前に! アドマイヤミヤビが栗東に帰ってきましたよ! おかえりミヤビちゃん、というわけで顔を見に行ったわけですが。栗東に戻ってきたばかりのせいか、人見知りモード。どこかよそ行きなムードでした。こっちに擦り寄ってくるミヤビちゃんじゃないのが残念な反面、大一番を控えた身ですし、どこかそういったピリピリ感も必要なのかな…と思ったりもします。

 どちらにせよ、可愛らしいのは相変わらず。桜花賞ではまったく競馬に参加していなかったので、次走は良い馬場で当日を迎え、無事競馬に参加して欲しいと思います。はい。

 さて、天皇賞(春)は2強対決という声もありますが、池江泰寿先生は「いや、シャケトラも入れた3強」と話していますね。わたしはさらにもう1頭、その中にシュヴァルグランを加えたいと思います。

 シュヴァルグランは以前このコラムでも取り上げたとおり、ちょっと未完成なところもあって調教ではビシビシと攻めきらずにソフトに仕上がっていました。ところが…この春は全然違います。ビッシリ攻めて攻めて育てているんですよ! やっとその時が来た! というわけです。

「以前はカイバを調整しないと太り過ぎてしまうかんじでしたが、いまはしっかり食べさせても問題ないですね。調教でしっかり走れた分、身になっています」と担当の津田助手。いつも以上に笑顔です。

 これまで1頭の繁殖牝馬が2頭のGI馬を出した例はパシフィカス(ナリタブライアンとビワハヤヒデ)やスカーレットブーケ(ダイワメジャーとダイワスカーレット)など結構あります。でも、3頭のGI馬となるとダンシングキイ(ダンスパートナーとダンスインザダークとダンスインザムード)しかいませんね。つまり、シュヴァルグランが勝ったならハルーワスウィートはヴィルシーナ、ヴィブロスら3頭のGI馬の母となるわけです。

「勝ってこそ競馬。強い馬を相手に勝てば同じGIでも価値が上がります。相手は強いですが、勝ちにいく競馬で頑張ってきて欲しいですね」と津田助手は力強く話していました。これは期待しちゃいますね。

 シャケトラも成長力で負けてはいませんよ。以前はよくソエを痛がっていてまともにレースが出来なかったりビッシリ仕上げられずにいました。でも、今はその不安もすっかり解消。ビシビシ追い切れるようになりました。

「今のところ脚も痛いところはないし、追い切りもじゅうぶんできていますよ」と担当の上村助手もかなり自信がありそう!

 陣営が「まだ良くなる余地は残している」(辻野助手)というように、まだ成長曲線は描き切れていないようですが、日経賞の走りっぷりからも侮れない存在になるはずです。

 もちろん、キタサンブラックもサトノダイヤモンドもきっちり仕上げてきているし…悩みますっ!!!!!

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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