宮崎北斗騎手(3)『馬への応用も可能!?“z-health”をさらに突き詰めたい』

2017年05月22日(月) 12:01

おじゃ馬します!

▲“z-health”という武器を手にした宮崎騎手、ジョッキーとしてのこれからの目標は?

宮崎騎手がアメリカで習得した「z-health」について伺ってきたインタビューも、今回が最終回。体が資本の“ジョッキー”。研究熱心な宮崎騎手はさらなる進化を求め、この理論を突き詰めていきたいと意欲を見せています。その宮崎騎手の奥様は、ピラティスの先生。真剣に“体”に向き合うふたりの私生活も明らかに!? (取材:赤見千尋)


(前回のつづき)

宮崎夫妻の会話がマニアック過ぎる

赤見 「z-health」を習得されて、まさにさあこれからという宮崎騎手ですが、今後はどんなことを目標に?

宮崎 それはもう、まずはひとつ勝つことです。最近は2着ばかりなので…(苦笑)。ひとつひとつ積み重ねて、その結果、去年の成績(5勝)を超えられたらいいなと思っています。

赤見 自分自身を磨きつつ、地道にコツコツとということですね。

宮崎 はい。競馬って、人と人との繋がりのなかでいい馬に巡り合って、結果に繋がっていくものじゃないですか。自分のスキルをフルに生かしたとしても、2ケタ人気馬を簡単に勝たせることなんてできませんから。だから、人としてもっと信頼されるよう、技術も内面も磨いていきたいです。「z-health」も、まだカリキュラムが残っているので、来年もまた受講したいと思っています。ここまできたら突き詰めたいですね。

赤見 これだけご自身で効果を実感できているんですから、そりゃあ突き詰めたくなりますよね。

宮崎 そうですね。実は哺乳類の体に共通した理論なので、海外では動物に応用している方もいるんですよ。どんな結果をもたらすのかはまだわかりませんが、実際、馬に応用している方もいますから。だから、僕も競馬に関わる人間として、馬の走りや動きをこれまでとはまったく違う視点で見られるようになったら面白いんじゃないかって。

赤見 それは面白い! 眠っている能力を引き出すことも可能かもしれませんね。とことん突き詰めて、最終的には論文を書いてほしいくらいです(笑)。それにしても、行動力もモチベーションもすごいですねぇ。宮崎騎手に限らず、最近はみなさんトレーナーを付けたりして、真剣に自分の体と向き合ってらっしゃる。それも仕事のうちといえばそれまでですが、本当にみなさん研究熱心ですよね。

おじゃ馬します!

▲「とことん突き詰めて、最終的には論文を書いてほしいくらいです(笑)」

宮崎 ほかのジョッキーのトレーナーさんについてはよくわかりませんが、ボディフィットネス業界でいえば本当に規模が大きくて、ビジネスとしてありとあらゆるアプローチが可能な状態です。なぜなら、「人間の体」に対して、まだ答えがないというか、わかっていることが少ないからだと思うんですよね。・・・

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東奈緒美・赤見千尋

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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