混戦ではあるが大波乱はない!/日本ダービー

2017年05月24日(水) 18:00


■日本ダービー(G1・東京芝2400m)フルゲート18頭/登録19頭

【特注データ】〜レースデータより〜

 日本ダービーのレースデータでもっとも目立つのは「枠番の偏り」だが、それに勝るとも劣らないのが、じつは「前走馬体重」による成績差である。論より証拠、まずはデータをご覧いただきたい。前走馬体重が479キロ以下だった馬が[2-4-3-75]で連対率7.1%、複勝率10.7%であるのに対して、前走480キロ以上馬は[8-6-7-71]で連対率15.2%、複勝率22.8%と、両者の数値には2倍以上もの大差が出ている。どちらを積極的に狙うべきかは、言うまでもないだろう。

 ただし、前走馬体重479キロ以下馬でも「5番人気以内」に推されるようならば、これを割り引く必要なし。トータル[2-3-3-11]で複勝率42.1%、複勝回収率105%と、その期待値は非常に高い。このパターンに合致しそうな登録馬は、今年はサトノアーサーのみだ。問題なのがレース当日に6番人気以下となった場合で、こちらは[0-1-0-64]と壊滅状態。ここはバッサリと「消し」で勝負するのがセオリーである。

 前走馬体重が480キロ以上だった馬は人気でも穴でも好走しているが、とくに強いのが3番人気以内に推された場合で、こちらは回収率の高さもバツグン。この条件に合致しそうなアドミラブルレイデオロアルアインの3頭は、素直に「買い」が正解。スワーヴリチャード、ペルシアンナイト、ダイワキャグニーも侮れない存在といえる。混戦模様という見方が強い今年のダービーだが、じつはかなり順当ではないか──というのが・・・

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小林誠

競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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