今年のダービーも南米系のスピードが活きる

2017年05月26日(金) 19:00


◆母系に南米系の速い血を詰め込むことが重要

 軽い馬場のダービー、オークスでは「南米の血」と「ディープ軍団の仕上がり」がポイントになります。

 今年のオークスはソウルスターリング、モズカッチャンが1、2着に。

 2頭に共通するのは、内枠で中団前から競馬をしたこと。ミスタープロスペクター系の中でも芝中距離の高速持続力競馬に強い血を持っていたこと。

 フランケルはミスタープロスペクター系ミスワキの特性を引き継ぐ種馬。ミスワキ産駒では、マーベラスクラウンがジャパンカップを優勝。中距離芝のスピードの持続性はおそらく世界レベルだったサイレンススズカも母父ミスワキ。

 モズカッチャンの母父はミスプロ系キングマンボ系のキングカメハメハ。さらに母系にストームバード。

 スワーヴリチャードの母父はミスタープロスペクター系のアンブライドルズソング。産駒に、今年のドバイワールドカップを圧勝したアロゲート。中距離でのスピードの持続力勝負では世界最高レベルの馬。

 アンブライドルズソングはミスプロ系のなかでもファピアノの系統。ファピアノ産駒のロイは南米チリで9年連続リーディング。南米でも成功をおさめた系統。

 昨年のダービーも・・・

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亀谷敬正

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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