古馬で能力が開花したカナロアだが産駒が早くも活躍しているワケ/吉田竜作マル秘週報

2017年08月02日(水) 18:00


◆安田隆厩舎に“カナロアの恩返し”?

 サラブレッドの売買が商取引である以上、魅力のあるものから先に売れていくのは当たり前。経営者の調教師は早めに有望な若駒を確保しておきたい。直前になってバタバタとかき集めたところで、いい結果など出るわけはないのだから…。おそらくはファンが考えている以上に早く、調教師は「原資」を集めに動く。かつて松田博厩舎を担当した時は「あの馬の腹に入っているのが無事に産まれたら、ウチに来ることになっている」みたいな話も耳にした。

 一般的にトップクラスの厩舎ほど早めに管理予定馬が埋まる傾向が強い…と書くのは簡単だが、これがなかなか難しい。POGで“当たり”を引くのがいかに難しいかは経験者なら誰もがご存じだろうが、調教師は数年先の稼ぎも予測しつつ、陣容を固めなくてはならない。それもオーナーとの関係というデリケートな問題を抱えつつなのだから、なおさらだ。

 その点で言えば・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

東京スポーツ

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして競馬評論家・井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

関連情報

新着コラム

コラムを探す