2017年11月14日(火) 18:01
東出昌大さんとの対談、第2回目のテーマは「コンプレックスとの向き合い方」。10代でモデルデビューし、パリコレにも出演。現在は役者として活躍する東出さんにも、人知れず悩むことはあると言います。一方の福永騎手も、“天才の息子”というプレッシャーがデビューから絶えずついてまわっていました。演技も騎乗も明確な正解がない世界。それぞれコンプレックスとどう向き合って、越えて来たのでしょうか。(構成:不破由妃子)
(前回のつづき)
福永 モデル時代は、まさか役者になるとは思っていなかったとのことだけど、今こうして俳優さんとして活躍されているということは、演技の世界に興味を持つきっかけが何かあったということだよね。
東出 『桐島〜』が終わったあとに、「映画に出ることは、仕事の幅を広げるきっかけになるよ」というようなことを示唆されて、それならもうちょっと続けてみようかなと。ただ、自信もなかったし、5年経った今、まさか続けていられるとは当時はまったく思ってなかったです。
福永 「俳優に向いてるよ」とか、誰かに言われたりしたことは? そういう言葉がきっかけになることもあるよね。
東出 いえ、誰にも言われなかったです。『桐島〜』が完成する前に今の事務所が声を掛けてくれたんですけど、それも『桐島〜』のオーディション会場で偶然僕を見かけたらしく、そのあと「あの子、受かったらしいよ」という噂を耳にして「ウチにこない?」と。それでモデル事務所から移籍したんですけど、事務所のワークショップ(俳優を目指す人のための実践的講座)に参加した僕を見て、「『こんなにできないのか…』と愕然とした」と社長が言ってました(苦笑)。それくらいダメだったんです。
福永 そうなんだ。じゃあ、わりとコンプレックスを持ちながら続けてるの?
東出 いまだにそうですね。コンプレックスというか、得意不得意でいったら不得意なことのほうが多いですから。踊れないし、歌えないし、身長(189cm)もデカすぎるし…とか。
福永 背が大きすぎたらダメなの?・・・
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2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
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