強烈な思い出…小牧騎手のオーストラリア遠征

2017年11月28日(火) 18:01

小牧太

今回はオーストラリアでの思い出を語ってくださいました

現在、小崎綾也騎手と坂井瑠星騎手がオーストラリアに長期遠征中ですが、今からさかのぼること十数年前、JRAに移籍前の小牧騎手も、短いあいだではありましたが、オーストラリアで腕を競ったことがありました。小牧騎手いわく、現地の競馬は、なかなか強烈だったようで…。ユーザーからの「オーストラリアの思い出を聞かせてください」というリクエストに対し、当時の思い出をたっぷり語ってくれました。

(取材・文/不破由妃子)


海外で乗りたくてたまらん時期もあった

──今回は、小牧さんの懐かしい記憶がよみがえりそうなこんな質問を。「現在、小崎騎手と坂井騎手が長期でオーストラリアに遠征していますが、たしか小牧騎手も行かれたことがありますよね? もしよかったら、オーストラリア遠征の思い出を聞かせてください」。

小牧 前にもちょっと話したことがあるかもしれんけど…、正直「もう二度とここでは乗りたくない!」と思った(苦笑)。

──かなりタフな…というか、ラフな競馬だったとおっしゃっていましたね。

小牧 うん。あ、今はどうかわからんよ。僕が行ったのは、かれこれ15年以上前やから、あくまで当時の話やで。

──先に赤木(高太郎元騎手・現調教助手)さんが行ってらしたんですよね。

小牧 そうそう。赤木くんは当時、かなり長期にわたってオーストラリアに遠征していたから、赤木くんがいるあいだに僕らも行ってみようということになってね。それで、僕と平松(徳彦元騎手・現調教師)さんで1週間ほど行ったんです。なんせ、仕事以前にオーストラリアに行ってみたかったから(笑)。

──たしか、現地で3人が同じレースに騎乗した…というニュースを見た覚えがあります。珍しいことですものね。

小牧 そうやね。早くから段取りをしていたから、行ってすぐにゴールドコーストで3、4レースに乗せてもらえてね。でも、ゴールドコーストは二流のジョッキーが集まっている競馬場で、みんな上を目指して必死なもんやから、とにかくレースが激しいんですわ。もうインばかりを狙ってきて、平気で内をこじ開けてくるし、本当に危なかった。僕も・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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