2017年12月02日(土) 12:00
◆中京のダート1800米をどういうコースと考えるか
統一ダートGIの勝ち鞍10勝のホッコータルマエは、チャンピオンズCを2014年に勝っている。レースが中京に移って最初のレースだが、スローペースを2番手で折り合って、直線、満を持して抜け出していた。それ以後の2年間は、どちらもややペースが速く、差しか追い込みが上位を占めている。中京のダート1800米とは、どういうコースと考えたらいいのか。
ホッコータルマエの年は、春にフェブラリーSを勝っていたコパノリッキーが1番人気だったが、スタートがスムーズでなく先行できなかったためのスローペースと考えたい。昨年と一昨年は、前半が後半よりいずれも速く、特に2015年は、この年もフェブラリーSを勝っていたコパノリッキーが引き続き1番人気で今度は逃げられたが、早めに他馬に来られたりプレッシャーをかけられていた。そして昨年は、モンドクラッセの逃げがかなり速く、追いかけたコパノリッキーは、最後が甘くなって大敗に終っていた。
まだ3年しか中京では行われていないのだが、ダート巧者がタイトルをめざすレースだから、積極的に各馬が動くと見て、今年もペースはやや速く、好位から差すか、後方から思い切って追い込むレースになりそうだ。
連覇を狙うサウンドトゥルーにとっては打って付けの流れになるだろうし、昨年気の悪さが出てしまって、クビ差惜敗したアウォーディーにとっても、チャンス到来のシーンが見えている。
ダート馬は、その走法が芝とは違う。前駆のかき込みが強いので、その筋肉が発達していなければ強くなれない。パワーがもとめられるので馬格がなければレースでは辛い。この3年、上位3着までに入った馬は、馬体重が総じて芝レースよりも重いものが多く、ただ一頭、2年前に2着に入ったノンコノユメの452キロだけが例外だった。馬体重から結果を見ると、500キロを超す大型馬は、好位にいて粘り強くレースが出来るもの、それ以下の470キロ台までのものが後方から追い込むという戦い方で上位に来ている。
好枠から先行するコパノリッキーを外から見て走るテイエムジンソクがどう動くか。思い切って脚をためるノンコノユメの出番があるかは、それにかかってくる。馬場が渋れば、さらに追風になるが。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
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