キタサンブラック以外も侮れない!有馬記念有力馬の「全力」仕上げを調教Gメンが分析!

2017年12月20日(水) 18:00


近走から一変可能な好調教馬も発見!

 先週の競馬予想TV!。番組内で当サイトでもおなじみの亀谷敬正氏が「2歳のスプリントG1をつくればいい」という発言をされましたが、これには私も同意見です。函館2歳Sや小倉2歳Sといったスプリント重賞があるのに、その頂点となるG1がありません。先々週の香港国際競走において、香港スプリントでは日本馬が全く通用しないという現状はこういった番組編成にもあるような気がしてなりません。スプリンターとして高い能力を持つ馬が、2歳と3歳春までは距離をこなすために能力を隠さないといけない、これってどうなんだろうと思った時にスプリントG1の意味が大きくフューチャーされるような気がします。

 さて、今週は有馬記念。1番人気が予想されるキタサンブラックに関しては、その最終追い切りをトレセンニュースで速報させてもらいました。こちらの動きは抜群だったことは想像通りでしたが、実は有馬記念は印の数を少なくしようと決めていました。しかし、各馬の最終追い切りを見ると、やっぱりそんなことはできません。なぜなら各馬「全力」の仕上げだから。良く見えちゃうんですよね。最終的な印と買い目はかなり悩むことになりそうです。

【有馬記念/シュヴァルグラン】

 前走時の最終追い切りは時計が遅くなったことで軽視してしまいましたが、追い切りの動きよりも普段の仕草、動きなどを見ていると、やっぱり今が充実期といった印象。それは前走後も変わっていません。ですから1週前追い切りで3頭併せながら遅れたということは全く気にする必要はないと思います。

 最終追い切りは今年になってパターン化した坂路。今回は離れすぎずに追走したこともあり、最後は楽々と相手を突き放しての先着。時計はごく平凡な数字ですが、しっかり動けていたことがなにより。前走時よりも良くなっていることはないと思いますが、それは必要ないこと。前走と同じ状態をキープしているので、全く問題ないと思います。

シュヴァルグランは普段の仕草、動きなどを見ていると今が充実期といった印象(12月20日撮影) style=

シュヴァルグランは普段の仕草、動きなどを見ていると今が充実期といった印象(12月20日撮影)

【有馬記念/スワーヴリチャード】・・・

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井内利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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