ブルドッグボスとロワジャルダンはおおとりオープン予定! 9歳ハーキュリーズは東京大賞典へ!

2017年12月25日(月) 18:00

【年末年始の更新スケジュール】

 今年の更新は本日分で終了です。年明け8日が初回の更新となる予定です。


 中央競馬は28日の中山競馬場と阪神競馬場での開催を残すのみとなりましたが、地方競馬では全国各地で年末年始もにぎやかに競馬は行われます。

 南関東競馬では、大井開催が25日から27日(ナイター)、29日から31日(昼間)。1月1日からは川崎開催(昼間)が始まります。大井開催も川崎開催もイベントが盛りだくさん! 毎年たくさんのお客様が来場し、非常ににぎやかです。

移籍初戦を迎えるロワジャルダン

 31日の大井開催最終日最終レースには、3歳以上によるおおとりオープン(大井・1600m)が行われます。ここに、美浦の戸田博文厩舎に所属していた2年前のみやこSの覇者ロワジャルダンが転厩初戦予定。JBCレディスクラシックをララベルで制した大井の荒山勝徳厩舎<小林分厩舎>に仲間入りをしました。

南関東移籍初戦を迎えるロワジャルダン

 11月中旬以降に小林分厩舎に入厩後も、至って順調にトレーニングを続けてきたそうです。ここまでの過程を荒山調教師に伺ってみました。

「中間の追い切りを単走でやった時に、最後の直線で気合をつけると頭を上げてブレーキをかけるようなところがありました。気が難しい馬なのか?それとも苦しいところがあったのか?首と背中が疲れていたのでモミ針をするなどしてケアをしてみましたが、その後の一週前追い切りでは併せ馬をして別馬のようにすばらしい動きを見せてくれました。

 まだ来たばかりなのでまずは一回使ってみないとわかりませんが、力ではこれから通用していける馬だと思いますし、今後に向けてもいい走りをして欲しいです」(荒山調教師)

ブルドッグボス、マイル初挑戦

 ここに大きく立ちはだかるのは、栗東・西浦勝一厩舎卒業生のブルドッグボス(浦和・小久保智厩舎)。移籍後も、クラスターカップ優勝やJBCスプリント3着などダート短距離戦線のトップクラスの実力があることを十分に示しています。しかし、陣営としては勝つことだけを考えて出走しているので、悔しい結果が続いているのも事実。

 前走のカペラSも窮屈な競馬になりながらも最後は3着でした。

「向正面からつまってしまって、それが最後まで響いた感じです。全然走っていませんね……」(小久保調教師)

 浦和所属馬たちが普段過ごしている野田トレーニングセンターで調教を開始。おおとりオープンでは自身にとって初マイルに挑戦し、この後は根岸SからフェブラリーSへのプランもあるそうです。

おおとりオープンで初マイル戦に挑むブルドッグボス

「フェブラリーSのことを考えても、このおおとりオープンは使ってみたいと思っていました。道中ゆったりしたペースでどれだけ弾けられるか。折り合いはつかない馬じゃないので、マイルも走れると思います」(小久保調教師)

 3戦ぶりに左海誠二騎手が手綱を取る予定です。

ハーキュリーズ、東京大賞典へ!

 南関東競馬は9歳馬たちの卒業シーズンです(A1クラスは特例があり、1年のうちに1度でも5着に入れば何歳でも南関東の所属でいることができます)。

 栗東の角居勝彦厩舎所属だったハーキュリーズ(浦和・山越光厩舎)も今年9歳で、この後は12月29日の東京大賞典(枠順はこちら)に出走します。ここで5着までに入らなければ自動的に南関東は卒業ですが、その後はオーナー様の通っている乗馬クラブに行く予定だそうです。

9歳馬ハーキュリーズは54戦目を迎えます

「9歳でも馬体や歩きは若いですし、これまでも使おうと思っているレースはちゃんと使うことができて、立派な馬です」(山越調教師)

 相手はかなり強くなりますが、食らいついて無事に頑張って欲しいと思います!

 それでは、よいお年をお迎えください! しつこいようですが、南関東競馬は年末年始も絶賛開催中です(笑)。

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高橋華代子

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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