2018年01月24日(水) 12:00
●ダノンカイザー(牡 栗東・安田隆行 父ディープインパクト、母ゼラスキャット) セレクトセール1歳で落札価格1億6000万円。母ゼラスキャットは米5戦1勝と平凡な成績ながら、繁殖牝馬としてフロリダオークス(米G3・芝8.5f)を勝ったTapicat(父Tapit)を出した。本馬はその半弟。「ディープインパクト×Storm Cat」はキズナ、エイシンヒカリ、リアルスティール、サトノアラジン、ラキシスといったGIウィナーが誕生している有名なニックス。この組み合わせは母方の奥に重厚なヨーロッパ血脈、とくにHyperion-AlibhaiやSon-in-Law、いったイギリス血統をどう取り入れるかが重要となってくる。本馬は「Hyperion+Son-in-Law」のSwapsがサポートしているので高く評価できる。2代母の父Alydar、3代母の父No Robberyはさほど切れるタイプではないので、サトノアラジンのような末脚勝負型ではなくエイシンヒカリのようにスピードの持続力を武器とするかもしれない。芝向きの中距離タイプ。
●トラベリング(牡 栗東・高橋亮 父ゴールドアリュール、母シークレットジプシー) 母シークレットジプシーは現役時代、ディスタフH(米G2・ダ6f)など3つの重賞を制したスプリンター。近い世代にStorm CatとRahyを抱えているので名種牡馬Giant's Causewayと配合構成がよく似ている。3/4姉レッドアルカナはディープインパクト産駒ながらダートで勝ち上がったように・・・
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栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG
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