上位拮抗の混戦で人気馬の過信は禁物!/共同通信杯

2018年02月07日(水) 18:00


■共同通信杯(G3・東京芝1800m)フルゲート16頭/登録17頭

【特注データ】〜レースデータより〜

 共同通信杯のレースデータにおいて、「特注」といえるレースキャリア別成績。複勝率はそう変わらないのだが、勝率や連対率については、キャリア3〜4戦の馬が飛び抜けて高いのである。今年の登録馬でこれに該当するのは、アメリカンワールド、エイムアンドエンド、オウケンムーン、ゴーフォザサミットの4頭だけだ。

 次に評価が高いのは、回収率ベースの数値が高いキャリア5〜6戦の馬で、こちらはカフジバンガード、コスモイグナーツ、トッカータ、モリトユウブ、ヤマノグラップルと穴馬ぞろい。キャリア1〜2戦の馬は信頼度、回収率のいずれも低いので、買いやすいパターンとは言えないだろう。2戦2勝のグレイルであっても、過信は禁物といえる。

 信頼度が高いキャリア3〜4戦馬のなかでも、とくに期待大なのが「前走オープン」「前走5番人気以内」といった条件を満たす馬。この両方をクリアした馬は、トータル[6-4-3-12]で連対率40.0%、複勝率52.0%をマークしている。しかも、単勝適正回収値124、複勝回収値99と妙味も十分。今年の登録馬でこの条件を満たすのは、人気薄のエイムアンドエンド1頭だけだ。侮れない面がある伏兵として、しっかりマークしておきたい。

【コース総論】東京芝1800m Dコース使用

・コースの要所!


★1番人気が非常に強いコースだが、同時に7〜9番人気の強さも目立つ。

★枠番は内〜中であれば問題なし。馬番13番より外は少し割引きが必要。

★東京芝らしく脚質面は差し優勢。最速上がり馬の信頼度も非常に高い。


 1〜2コーナーの間にあるポケットから、バックストレッチへと斜めに進入。そこから先は東京芝1600mと同じ──というのが、東京の芝1800mのコース形態だ。スタート直後にカーブがあるので、東京芝2000mほどではないとはいえ、理屈としては内枠のほうがベターなはず。それが実際にどうかは、後ほど詳しく解説する。

 まずは人気別だが、16頭以上の多頭数に限定したデータでも、1番人気は[39-25-11-33]で勝率36.1%、連対率59.3%という高い数値をマーク。信頼度の高さは抜群で、回収率ベースの数値も非常に高いという好内容である。同様に強いのが7〜9番人気で、それとは対照的に、10〜12番人気や13番人気以下などの大穴は低空飛行。極端な穴狙いはオススメしかねるコースだ。

 続いて枠番。もっと内枠有利な傾向が見られるかと思ったが、馬番1〜4番、5〜8番、9〜12番などの信頼度はほぼ横並びで・・・

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小林誠

競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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