2019年09月18日(水) 18:02
▲ダービー当日の夜のことを覚えていなかったノリさん!? (撮影:山中博喜)
先週末はリオンリオンでセントライト記念を勝利し、2週連続重賞制覇と絶好調の横山典弘騎手。こちらの対談も、大好評をいただいています!
さて、今回のテーマは、2009年にロジユニヴァースで制した「日本ダービー」。デビュー24年目、15回目の挑戦での悲願達成に、「思ったより早く勝てたな」とノリさん。勝った者だけが知る“ダービーの重み”とは。
(取材・文=不破由妃子)
佑介 ノリさんとの思い出はたくさんあるんですけど、なかでもすごく印象に残っているのが、ロジユニヴァースで初めてダービーを勝った日の夜で。
僕はダービーには乗っていなかったんですけど、その日は東京で乗っていたので、夜のお祝いの席でご一緒させてもらったんです。
横山 そうだっけ? 憶えてない…(苦笑)。
佑介 ノリさん、めちゃくちゃフワフワした感じでしたからね(笑)。ジョッキー仲間も含め、関係者はみんな「あの横山典弘がやっとダービーを勝った」っていう雰囲気だったんですけど、ノリさん本人は「思ったより早く勝てたな」とおっしゃっていて。
その言葉がすごく印象に残ってるんです。それこそ、勝った者だけが知る“ダービーの重み”を感じさせる発言で。
▲大雨の不良馬場で行われたダービー、父ネオユニヴァースとの2代制覇 (撮影:下野雄規)
▲大観衆の前で、勝利を噛みしめる横山典弘騎手 (撮影:下野雄規)
横山 なんだったんだろうなぁ。とりあえずね、今でも鮮明に憶えているのは、「この馬、スゲーな」と思ったこと。弥生賞まではよかったのに、皐月賞を惨敗(1番人気14着)したでしょ? 俺はその時点で、「ああ、これは今年もダービーは勝てないな」ってあきらめていたから。
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
コラム
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