【金鯱賞】「仕上がりに心配な面も…」プログノーシスが期待を上回る圧勝

2024年03月11日(月) 18:00

海外遠征でも昨年以上の結果を期待したい

重賞レース回顧

金鯱賞を連覇したプログノーシス(撮影:高橋正和)

 6歳プログノーシス(父ディープインパクト)の、期待を上回る圧勝だった。勝利騎手インタビューで川田将雅騎手が「仕上がりに心配な面もあり、決して万全の状態ではない不安もあった」と振り返ったが、それを振り払う完勝だから素晴らしい。

 このあとは昨年2着だった香港の「クイーンエリザベス2世C(4月28日)」に向かう可能性が高いが、休み明けで激走した反動がなければ、初の海外遠征で昨年は2着だったビッグレースで昨年以上の結果が出せると思える。6歳馬ながら、まだ13戦【7-2-2-2】。迫力十分の身体つきは若く、活力にあふれている。全7勝中の5勝が2000m。

 母ヴェルダ(GB)のファミリーは欧州タイプの典型なので、札幌記念の独走が示すように、少しパワーの求められる芝はまったく心配ない。母の父Observatoryオブザーヴァトリーは2000年の英G1クイーンエリザベス2世S(アスコット8F)を制した記録がある。

 1番人気に支持された2023年の菊花賞馬ドゥレッツァ(父ドゥラメンテ)は勝負どころの反応が鈍く・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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